パーソナリティ障害者から見える社会のイメージとは?

パーソナリティ障害者から見える社会のイメージとは、「とてつも大きく、そして厳しい場所のような印象を持たれているようです(ご本人たちの声より)。

それは、「(自分が)社会に受け入れてもらえない」の思いを人一倍強く信じている事の表れかもしれず、戦闘態勢でしか他人と向き合えなくなっている事の「生きづらさ」を表しているのかもしれません(「ちゃんとしないとダメ」「弱音を吐いてはダメ」「失敗してはダメ」「人を信じてはダメ」「こんな自分じゃダメ」・・等々)。

こうした思いは、パーソナリティ障害者の生きづらさを理解するヒントになります。特に、問題行動の目立つお子さんと向き合う際、そうした思い(訴え)に注目して向き合っていると、ご本人の中のより深い苦しみや頑張りが浮き彫りになってくるように感じてなりません。

パーソナリティ障害のあるお子さんたちが、自分の人生に真に挑もうとする際、私どもは、そうした考え方がご本人の中で変容しているように見えるのです。きっと、パーソナリティ障害に苦しむご本人が望んでいるものとは、そうした深い部分に対する周囲の理解ではないでしょうか。