警察官

パーソナリティ障害宿泊・心理センターへ寄せられる相談の中に、「警察に相談したが取り合えってもらえなかった」というものがあります。

 

「子どもから親への家庭内暴力」「娘のやめられないホスト通い」「子どもが暴れて物を壊す」等の問題行動は、往々にして家族の手に負えなくなることがあります。

 

時には、身の危険を感じてやむなく警察に通報される方もいます。

 

しかし、どちらかが暴行を受けたか怪我を負ったケース(暴行罪、傷害罪)を除き、民事不介入の原則という決まりがある手前、警察が家庭問題に口出しすることは滅多にありません。
※現在では、ストーカー規制法やDV防止法、児童虐待防止法等の観点からも積極的な対応を取る方向に方針転換したとされる 引用元:Wikipedia

 

家族側からしてみれば「家族の手に余るから通報して助けを求めたのに”対応してもらえなかった”」という印象しかなく、そうした警察の対応に不満を感じられる方も少なくありません。

 

警察は児童福祉課や社会福祉課の窓口を紹介してくれることもありますが、それだけではなかなか根本的な解決につながらないというのも現実です。

 

まだ事件にこそ発展していないが、家族の手に余る子どもの問題行動に困っている時は、解決や支援を専門とした機関に相談したほうが確実です。

【目次】
1.通報しても無駄?
2.どう対応すべき?
3.どこに相談すべき?

1.通報しても無駄?

娘

パーソナリティ障害を持った子どもに多く見られる特徴として、(親が通報してやってきた)警察官が来た途端、落ち着きを取り戻したかのように淡々と対応されてしまい、警察官が「問題なし」と判断して帰ってしまうことがあります。

 

その後は決まってスイッチが入ったかのように怒り狂い、「よくも通報してくれたな!」といきり立って説教してくるでしょう。

 

だからといって、子どもの問題行動を見て見ぬふりをしたり、耐え忍んだりすることは得策ではありません。

 

結論から言うと、緊急性があると判断できる場合は警察に通報してもらってかまいません。

 

その結果、警察官が望むような対応をしてくれずにすぐ帰ってしまったとしても、その場の興奮を冷ましたり、怪我や事故を防止することにはつながるでしょう。

 

大切なのは、警察が帰ってしまった後で途方に暮れてしまうのではなく、改めてどこへ相談すべきか考えるということです。

 

2.どう対応すべき?

子どもの問題行動を目の前にして、やってはいけない対応が3つほどあります。

両親

1つ目は、「一時的なものだろう」「時間が解決するだろう」などと考え、問題行動を放置してしまうことです。

 

放置してしまうと、親が子どもの問題行動について特に言及しないことから、子どもは自分の行いが「世間一般的に許容されるものだ」という大きな勘違いをしてしまいます。

 

すると、問題行動はますますエスカレートするばかりか、非行や犯罪といった重大な事件・事故へと発展していってしまう可能性すらあります。

こぶしを握る男性

2つ目は、「強く叱る」「怒鳴りつける」といった高圧的な接し方です。

 

そうした親の言動は、子どもからするとまるで人格そのものを否定されているかのように感じられるもので、心に多大な悪影響を及ぼします。

 

最悪の場合、親に対して強い恨みを抱いたり、恐怖心を覚えたりしてしまい、まともな親子のコミュニケーションは不可能となってしまうでしょう。

過保護な親

3つ目は、わが子のためと何でもやりすぎ、介入しすぎな親の過干渉(過保護)です。

 

親(大人)から見れば、子どもの行いに至らないところがあるのは当たり前なことですが、そこを逐一サポートしようとしていては、健全な自立や成長を妨げてしまうことになってしまいます。

 

そもそも問題行動を起こす子どもを心理的に読み解いていくと、「家に自分の居場所がないと感じる」「親が自分のことを理解していないと感じる」といったように、親子間の問題が浮き彫りになってきます。

 

そんな心理的要因を持った子どもに対し、先に説明してきた3つのNG行動は追い打ちをかけるようなものであると言えます。

 

これらを踏まえた上でどう対応すべきなのかというと、許されない行動に関しては適度に叱り、放置もせず、介入のしすぎもしないという関わり方が求められているということになります。

 

言うは易く行うは難し。このような理想的な対応が一般的なご家庭で難しいというのもまたれっきとした事実です。

 

3.どこに相談すべき?

考える男女

子どもの問題行動というものは、根本的な原因を解消しないかぎり必ずエスカレートしていくものです。

 

手に負えないと感じながらも家庭内で解決しようとしてしまう方のほとんどが、事件や事故の手前まで来て警察に通報するような大ごとになってしまっています。

 

実際に暴行を受けたり、怪我を負ってしまっているような場合は、子どもがそのまま逮捕、勾留されてしまうことも少なくありません。

 

その後、仮に少年院を回避できたとしても、子どもの受け入れ先について慎重に考える必要があります。

 

もし、「家に戻すのは不安…」「また暴れられたら怖い…」といった気持ちがぬぐい切れないのであれば、施設に預けた方が良いでしょう。

 

インターネットで調べてみると、そうした家庭内の問題を扱ってくれる(解決してくれる)専門機関を見つけられるかと思います。

 

例えば、「子どもの家庭内暴力 解決」「釈放後 子ども 受け入れ先」等のワードで検索すれば、いくつかの施設が浮上してくるでしょう。

パーソナリティ障害宿泊・心理センター

もちろん、パーソナリティ障害宿泊・心理センターも、そういった専門機関のひとつとして、広く全国に子どもの受け入れを呼び掛けています。

 

当センターは、問題行動を起こす子どもを施設でお預かりして、心理ケアによってその根本的な解決(問題行動の解消)を目的とした支援を行っています。

 

家族(親)への心理的なケアや相談はもちろん、子どもは施設で心理士とカウンセリングをしたり、セラピーに参加することで次第に回復されるようなプロセスとなっています。

 

先に述べてきたように、子どもの問題行動の解決には、問題を起こす子どもの心理や、家族(親)側の子どもとの関わり方と向き合う必要があり、そのケアには専門的な知識と経験が必須とされます。

 

当センターは20年以上に渡り、そんな家族のサポートを行ってきた臨床経験社会自立をサポートしてきた実績があります。

 

もし、子どもの問題行動のことで警察に相談してもうまくいかず、どこに相談していいかわからずにいるのであれば、まずは最寄りの社会福祉窓口やカウンセラーに相談を持ち掛けることもいいでしょう。

 

選択肢として、当センターのような実績ある支援機関にご相談、依頼いただければ、安心して子どもを見守りながら回復に向けたサポートが受けられることをお約束いたします。

 

 

 

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