パーソナリティ障害は精神科病院でも入院を受け付けています。

 

にも関わらず、病院ではなく当センターのような民間の施設へ受け入れをお願いする親御さんたちが全国にたくさんいます。

 

なぜパーソナリティ障害のお子さんを「民間の施設」へ入所させたいのか…。

 

こうした理由には“病院に特有の窮屈さ”や、“ケアを続けることの難しさ”などが大きく関係しています。

 

今回は、パーソナリティ障害の受け入れ先で迷っている親御さんたちのために、サポート現場の実情も含めご説明していきたいと思います。

 

【目次】

1.入院、退院を繰り返す理由

2.なぜ専門施設が少ないのか?

3.家族は本当に困っている!

 

 

1.入院、退院を繰り返す理由

「うちの子はパーソナリティ障害ですけど、入所は受け付けていますか?」

 

このようなご相談を持ち掛ける親御さんに理由を伺ってみると、過去に精神科病院の入退院を繰り返してきた」という経歴をお持ちの方がほとんどでした。

 

一般的にパーソナリティ障害で入院する場合は精神科病棟へ入れられ、入院中の生活はそれなりの制限を強いられることになります。

 

例えば、病院では外出は一切禁止食事、服薬、入浴、就寝等は全てスケジュール管理されており、規則通りに生活をしなくてはなりません。

 

ですが、パーソナリティ障害を持つ方たちはそんな“一般的”で“普通”の生活には馴染めないことが多く、病院で疲れた心を癒すのは非常に難しいのが現実です。

 

また、入院期間を終えて家に戻っても家族と折り合いがつかず、またトラブルを起こして入院する羽目になってしまうことがあります。

 

こうした病院特有の決まりごとなどがストレスとなり、原因ケアが終わらないままに入院と退院を繰り返してしまうのではないかと考えられます。

 

そうした経験からか、お子さんの入退院を繰り返してきたご家族は「病院治療の限界」を感じてしまい、「他の治療法はないか?」「受け入れてくれる専門の施設はないか?」と探し始めるのです。

 

 

2.なぜ専門施設は少ないのか?

パーソナリティ障害は治療によって改善が見込めるものですが、放っておいて自然に良くなるものではありません。

 

しかし、その治療難易度から「困難事例」として扱われることも多く、どこで診てもらっても改善するという簡単なものではありません。

 

もしも病院やクリニック等で改善が見込めなかった場合、ほとんど民間となってしまいますが専門的なケアを受けられる他の施設を探す他ありません。

 

ところが日本全国を探してみてもそういった施設はなかなか見つからないもので、当事者たちは頭を抱えています。

 

ちなみに当センターも同業者を探す目的で「パーソナリティ障害の治療を行っている受け入れ先」についてリサーチしたことはこれまでに何度もあります。

 

しかし、パーソナリティ障害の受け入れを行っているグループホームがあるだけで、同時に症状改善のためのケアをしてくれるような施設は全く見つかりませんでした

 

当センターが入所宿泊とケアを並行して行ってきた経験から察するに、「パーソナリティ障害の方を受け入れることで負うリスク」が専門施設の少なさの原因ではないかと予想しています。

 

そのリスクについて、わかりやすく境界性パーソナリティ障害の方に多い事例を一つご紹介します。

 

境界性パーソナリティ障害の方は、よく次のような行動や思考を抱く傾向にあります。

スタッフの対応に少しでも不満を覚えると「お前たちを訴えてやる!」と脅してくる

ふとしたきっかけから「裏切られた!」「死んでやる!」と周りを巻き込んで騒ぎを起こす

・以上のやり取りが昼夜を問わず、日常的に繰り広げられて周囲は疲弊していく

 

パーソナリティ障害の方のケアを行う支援者側にのしかかる精神的・肉体的な負担は想像を絶するものです。

 

要するに、「進んでやりたがる人はいない」というのがケアの担い手が少ないことのシンプルな答えなのかもしれません。

 

それら全てを想定して受け入れとケアを同時に行うには相応の覚悟と責任感が欠かせません。

 

必然的に専門家として看板を掲げる人は少なくなり、本当に支援を必要としている家族が路頭に迷ってしまう現状につながっているのです。

 

 

3.家族は本当に困っている!

ここまでパーソナリティ障害の方の受け入れが困難である事情を説明してきました。

 

しかし、一番大変な思いをして本当に困っているのは「当の本人(お子さん)」であり、他でもない「家族」なのです。

 

当センターが先に述べたリスクを承知でパーソナリティ障害の専門家として受け入れとケアを行っている大きな理由は、当事者たちの悲痛な叫びを本当の意味で理解しているからです。

 

「ご家族はどうしていいかわからず本当に困っています」

 

「本人(お子さん)は生きづらさに苦しんでいます」

 

当事者たちの希望に沿える支援先が見つからなくて今も家で耐え忍んでいる方たちがきっと大勢いらっしゃいます。

 

パーソナリティ障害を含めた精神疾患系は治療や改善までにとても長い期間を要するため、そもそもケアを継続することが難しいとされています。

 

耐えられなくなって途中で治療を中断してしまっても自然治癒することはなく、悪化していく一方です。

 

そのため、当センターは「長期的な治療を継続するための心落ち着く環境」「家族と本人の覚悟や忍耐を支える心のケア」を提供しています。

 

パーソナリティ障害の受け入れ先で迷っているようでしたら、一度当センターまでご相談ください。

 

私どもは“本気で”パーソナリティ障害と向き合っている専門家の集まりです。

 

きっと何かしらのお力になれるはずと信じてお待ちしています。

 

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