家族だけで悩まないで

 

「子供から執拗に責め続けられたり、度を越した言動に振り回されている…」

 

そうした背景には親子間のわだかまりや心に抱えた問題、そして何らかの精神疾患の可能性が疑われます。

 

その中でも特に親子を苦しめる代表的なものが人格障害(パーソナリティ障害)です。

 

人格障害は、認知(考え方や捉え方)に偏りがあるという特性上、自身の感情や衝動の調節が困難で、家庭内はもちろん、社会における人間関係に多大な支障をきたしてしまいます。

人格障害

 

ご本人(お子様)の置かれている状況によっては、精神科病院への入院施設入所を検討されることも決して少なくはないでしょう。

 

今回は、お子様が人格障害と思われる(または診断された)場合、親(家族)としてどう判断し、対応したらよいのかについてご説明したいと思います。

 

 

焦らず考えてみてください

焦らずに考えて

家庭内暴力や長期に渡る引きこもり、被害妄想やパニック発作といったお子様の症状には、かなりの確率で何らかの人格障害が疑われます。

 

親御さんの手に負えなくなってしまったお子様の症状や問題行動は、私たち専門家から見れば必ずご相談してほしい案件です。

 

よく、専門家は親御さんたちに「早めの相談、早めの対応をおすすめします」とアドバイスしますが、これは決して急かしたり焦らせようという意図からではありません。

※対応が早ければ早いほど回復や問題解決の成功率が上がり、かかる時間を短縮できるため。

 

状況が切羽詰まっている時ほど焦らず、落ち着いて”親としてできることの限界”について考えてみてください。

 

もしもその許容量を超えてしまっているようであれば、思い切って人に頼ってみる(相談してみる)という決断にも結び付いてくれるでしょう。

 

「今の状況はもう手に負えない」「毎日耐えるのがつらい」と感じているなら無理に子供との同居を続けようとせずに、いったん距離を置いてみることも必要です。

 

距離を置くことでお互いの心にも余裕が生まれ、そこで初めて冷静に精神科病院や専門の施設に頼んでみようかという検討を行うことができるようになります。

 

 

病院か施設か

入院か入所か

「精神科病院と施設、子供をどちらに預けたら良いかわからない…」

 

親御さんからのこういった質問は多く寄せられます。

 

これは専門知識がある方を除いて、なかなか判断が難しい所なのだと思います。

 

そこで参考までに、当施設の受け入れ範囲と精神科病院をすすめる場合の目安について少しご紹介します。

 

まず、当施設では軽度~中程度の精神疾患系の症状が見られるお子様に関しては広く受け入れており、施設で責任を持って安全にお預りすることが可能です。

 

しかし、それ以上となる重度の症状については精神科病院への入院をおすすめしています。

 

ちなみに重度の精神疾患とは、具体的に次のようなものを指します。

①強度の自殺衝動、自傷行為がある

②強い被害妄想があり、攻撃的である

③重度の薬物・アルコール依存症である

④強い反社会性(犯罪の常習など)がある

強い症状

これらの症状を伴う精神疾患を抱えているお子様は、施設で預かるにあたって他の利用者様との共同生活に多大な支障をきたしかねないため、受け入れをお断りすることがあります。

 

また、強い症状を抑えるためには投薬が必須であり、いざと言う時に隔離措置や身体拘束ができるという点でも、それらを行える精神科病院へ入院の必要があるのです。

 

こうした判断やアドバイスにお困りの方は、当施設へお問い合わせいただいた際に適宜ご紹介しています。

 

さらに、ご相談の中でお伺いしたご家族の状況やお子様のご様子などから重度の症状や危険な状況と予想される場合、連携している精神科病院をご紹介したり、入院するまでや退院後のサポートなども併せてご案内しています。

 

 

ゆっくりとしたケア

 

女性 生活感

当施設へ入所された子供たちは、親や社会に対して思っていることをスタッフや心理士に次のように訴えます。

 

親に対して

「私の言うことを信じてくれようとしない」

「私のことを問題としか見て(扱って)くれない」

「いつも自分(親)の都合でしか考えていない」

「腫れ物に触れるような接し方しかしてこない」

 

社会に対して

「厳しすぎる、怖すぎる、受け入れてもらえない」

「常識・普通という感覚(意味)がわからない」

「他人に傷つけられる、言い分を聞き入れてもらえない」

「何をするにも面倒で、生きていくことに疲れた」

 

また、こうした子供たちの多くは

 

”人に謝ることができない”

”人に感謝することができない”

”人を(自分も)認めることができない”

 

といった特徴がある反面、心の深い部分(深層心理)では

 

”人に認めてもらいたい”

”もっと人と関わりたい”

”話を聴いてほしい”

 

といった願いを抱いています。

サポート

こうした認知(考え方や捉え方)はもちろん人格障害の特性とも考えられますが、長い時間をかけて子供に蓄積された体験が強く影響している可能性もあります。

 

これらは一朝一夕で取り除けるようなものではなく、そうなるに至った原因が根深いほど回復までに時間を要します。

 

社会復帰まであまり時間をかけたくないという親御さんの希望も理解できますが、子供たちが新しい考え方を受け入れられるようになるためには、焦らず、ゆっくりとしたケアが求められます。

 

当施設では、お預りしたお子様のご様子を定期的に経過報告しており、着実に成長されていくご様子が伺い知れますので、信じて見守ってあげてみてはいかがでしょうか。

 

当施設では精神科病院よりも社会自立を重視した支援方針をモットーとしており、厳しい生活ルールや規則などは設けておらず、常に自分で考え、判断して生活を送ってもらうよう促しています。

 

自分の問題点をどう受け止めるか。時にはスタッフが一緒になって考え、自らの力で生きていくための術を学ぶことをコンセプトとした支援に、多くのご家族から魅力を感じていただいています。

 

入院または入所によるサポートをご希望の方は、まず一度当施設へお問い合わせいただければ幸いです。

 

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