薬

皆さんは若い年齢層を中心にTwitterなどのSNSで「オーバードーズをした」という驚きの投稿が行われていることをご存じでしょうか?

 

オーバードーズ(overdose、OD)とは、薬物の用法・容量などを無視した過剰な摂取をする行為のことを言います。

 

薬局などで鎮痛剤や風邪薬といった市販薬を購入し、自宅などでそれらを大量に服薬し、その様子をスマートフォンなどで撮影したものをコメント付きでSNSに投稿して他人からの心配されるような反応を伺っているらしいのです。

 

オーバードーズは一時的または長期的に様々な作用(幻覚や麻痺など)を引き起こし、決して低くない確率で昏睡や重度の後遺症、最悪死亡の恐れがあるものです。

 

このような危険な行為を助長するようなSNSでの投稿は、決して看過できるものではありません。

 

実はつい先日も、テレビのニュースで「ホテルに数人で集まってオーバードーズをして30代の女性が死亡してしまった」という凄惨な報道があったばかりなのです。

 

そこで今回は、オーバードーズを行ってしまう人たちのSNSとの関係についての考察と、当施設が推奨する解決に向けたアドバイスをご紹介いたします。

 

 

承認欲求を満たす手段として

SNS

オーバードーズを行うと意識が朦朧・混濁状態に陥るため、麻薬などの違法薬物を使った時に近い症状が現れます。

 

こうした特性を利用し、主にうつ傾向にある方が辛い現実から逃避する目的で行われることが多かったのですが、昨今ではその主目的に変化の兆しが見え始めています。

 

先述した通り、SNS上にその様子を投稿すると不特定多数の人たちから「大丈夫?」「話を聞こうか?」「そんなことしないで!」といった風に、”心配する声(コメント)”が届きます。

 

つまり、オーバードーズによる症状などはあくまで演出の一環であって、この一連のやり取りによって”他人からの反応”を得ることこそ、自らの承認欲求を満たすという目的へと移り変わっているようなのです。

 

特に、普段から人とあまり接する機会がなかったり会話が少なかったりすると承認欲求が満たされないため、こういったSNS上での人からの反応は刺激的に感じてしまうのでしょう。

 

SNSはその特性上、たくさんの人から注目を浴びたり、声をかけて(コメント)もらえることができて、承認欲求を簡単に満たすことができるツールとしての側面が強いものです。

 

以前から、精神科界隈ではうつ病や人格障害などの精神疾患系とSNSは相性が悪いと言われ、その使用をなるべく控えてもらおうという動きがあります(依存により症状の悪化を招くため)。

 

ただ残念なことに、心を病んでいる人ほど他人からの承認に飢えているため、やめさせようとしてもその魅力に惹かれてズブズブとハマっていってしまう傾向にあります。

 

過激なことをしたほうが反応が得られやすいということも相まってか、オーバードーズもそうした方法として確立していってしまったのではないかと推測します。

 

重ねて忠告いたしますが、オーバードーズは命に係わる危険な行為ですので、どんな理由があっても絶対にまねをしないでください。

 

 

葛藤の末に及んでしまう

葛藤

人格障害(パーソナリティ障害)を専門とする当施設でも、施設内でオーバードーズをしてしまう方が時々見受けられます。

 

オーバードーズはある意味自傷行為に近いような感覚で行われており、自殺を目的とすることはほとんどありません。

 

しかし、実際は自傷行為よりも遥かに命の危険が伴うものであり、その対処には迅速さと慎重さが求められます。

 

当施設では、オーバードーズの事実が発覚した場合はスタッフが直ちに最寄りの病院(緊急外来)へ搬送いたします。

 

その後、院内にて胃洗浄等の処置をしてもらったうえで安静に休ませ、後遺症の有無などの経過観察をします。

 

後で本人たちに「どうしてやってしまったの?」と理由を尋ねてみると、実際にそうした行動に移すまでには本人の心の中でひとしきりの葛藤があったことが伺えます。

 

現実の苦しみや辛さ、不安などから逃れるため、それらを忘れ去りたいという衝動に駆られてオーバードーズをしてしまうそうなのです。

 

間違った解消法に走らないためにも、悩みは抱え込まず、まず人に相談してみましょう。

受付時間:9:00~20:00(年中無休)

 

 

薬に頼らない解決方法

話を聞く

当施設では、オーバードーズに頼ってしまう方に対して一番の治療薬となるものは、「今すぐ話を聴いてほしい!」に応えてあげることだと考えています。

 

辛くなったり、苦しくなった時などはスタッフや心理士、仲間たちに話を聞いてもらって不安な気持ちを共有することで、胸がスッと軽くなったり、安心感を得ることができるからです。

 

施設に入っていない方の場合は、辛くなったら身近な人に胸の内を話してみるよう心がけるとよいかもしれません(打ち明けられなくて苦しんでいる方がたくさんいらっしゃいます)。

 

いずれにしても、本人たちの心の奥底(深層心理)にある”満たされない心”が原因である場合が多く、そのルーツを辿ってみると過去の成育歴や、現在の親子関係などが密接に関わっていたりします。

 

また、問題解決のための根本的な原因解消には、長い時間をかけて心理ケアを行っていき、心を安定させるためのスキルを身に付けたり、良き理解者と巡り会うことが何よりも大切です。

 

当施設では、今後は薬に頼らなくても良くなるようなサポートを主軸とし、違う考え方、新しい視点、そういったものに自分で気づき、時には諦め、立ち止まり、自らの力で立っていけるよう陰で支えています。

 

時間がかかったとしても、自分の心と向き合うことで自然と悩みや不安の上手な処理の仕方を学び、解決(薬に頼らない状態)へと至るのです。

 

また、本人以外の面でもオーバードーズを気軽に行えないような環境整備をしてあげる必要があるように思います。

 

これからの時代、小売店側で市販薬の規制を行ったり、過激な内容の投稿によってSNS上で承認欲求を満たす行為を取り締まるようなガイドラインの設置などが成されれば、より良い環境になるに違いありません。

 

 

親御さん向けサポートのご案内

サポート

パーソナリティ障害宿泊・心理センターでは、次のような人にはなかなか相談しにくいようなお悩みを解決するサポートを行っています。

  • 子供の家庭内暴力、引きこもり
  • 娘のホストトラブル(同棲、金銭要求、借金)
  • 精神疾患(パーソナリティ障害、発達障害、うつ病)、他

 

「周囲(親戚、友人、ご近所)には知られたくない…。」

 

「親としていかに大変か…周囲の理解が得にくい。」

 

「忍耐の毎日が続き、苦しみやつらさがもう限界…。」

 

親として、このような悩みを抱え込んだままではいずれ親子共倒れになってしまいます。

 

そうなる前に私たち専門家に思い切ってご相談いただければ、悩みからも解放され、一緒に問題解決に向けて考え、前進することができます。

 

「打ち明けたことで、まるで憑き物が取れたような晴れやかな気分になれた。」

 

「うちと同じ状況に苦しんでいる家族が他にも居ると知り、勇気が湧いた。」

 

「わが子のために何を為すべきかということが段々とわかってきた。」

 

このように、実際に相談したことによって心境の変化や状況に進展が起きたとのありがたい声をいただきました。

 

加えて、施設へ入所されたお子様に対してもご安心いただけるような内容となっております。

  1. 親と離れていてもスタッフや仲間たちが心の支えとなってくれます。
  2. お子様のご様子は定期的にご連絡いたします。
  3. 心理ケアや交流体験、自立した生活によって確実に人として成長されます。

 

ご利用をお考えの方は、下記お問い合わせボタンよりご相談ください。

 

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