パーソナリティ障害宿泊・心理センターでは、これまでにも「大人の発達障害」について言及したことがあります。

 

ですが、まだまだ発達障害はどちらかといえば未成年の方が多い印象です。

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(学習障害)などの発達障害は、お子さんを見守っていくうえで親御さんの悩みの種となっているはずです。

 

一方で、お子さん本人も「なんで周りの人たちは困っているの?」「どうして怒られる(怖がられる)の?」と、意味が理解できないような体験をしたことが少なくないはずです。

 

本人に悪気がなくても、発達障害という背景があったとしても、他者に危害を与えてしまった(または及ぶ危険性がある)場合、親としてしかるべき対応を取らざるを得なくなる時があります。

 

例えば、未成年(18歳未満)の発達障害と診断のある子どもが怒りに任せて家族に暴力を振るって止められない状況だったとします。

 

そんな時、親が取る行動として「警察へ通報する」ことが求められます。

 

今回は、発達障害と診断のある未成年のお子さんを持つ親御さんに焦点を当てたアドバイスをいくつかご紹介したいと思います。

 

 

目次

1.警察の提案

2.思い込みしてませんか?

 

1.警察の提案

「発達障害のある子どもが暴れて手に負えない!」

 

そんな時、意を決して“警察へ通報すること”も親としての大切な役目です。

 

警察官が現場に駆けつけて守ってくれますので、家族への危険を感じたら迷わず通報すべきでしょう。

 

そして子どもが落ち着きを取り戻し、安全を確認したら警察官は速やかに帰っていきます。

 

さぁ、これにて一件落着!

 

…というわけにはいかないのが現実のつらいところです。

 

多くの場合、こうした出来事はこれからも幾度となく起こることが予想されます。

 

なぜなら「原因」が全くもって解消されていないからです。

 

子どもが大暴れしたら、その度に警察官に場を治めてもらうことは可能かもしれません。

 

ですが、そんな行き当たりばったりなことを続けていてはいずれ大きな事故や怪我につながります。

 

よく警察に相談を持ち掛ける親御さんもいらっしゃいますが、そのアドバイスは常に一貫したものです。

 

それは「精神科へ措置入院させる」もしくは「児童相談所の一時保護施設へ入所させる」というものです。

※ちなみに警察署では1日しか預かってくれません。

 

精神科入院させた場合、投薬による症状の一時的な緩和のみで、医師からも治療効果はほとんど望めないと言われるでしょう。

 

また、一時保護施設は未成年(18歳未満)の子どもを最長で2ヶ月まで無料で預かってくれる施設です。

 

主なメリットは、家族の怪我や事故を一時的に防げるという点です(家族と離れて暮らすため)。

 

ただ、一時保護施設も良い点ばかりではありません。

 

まず、一時保護施設は発達障害などを専門にした施設ではないため、入所者のほとんどが発達障害ではない子ども達ばかりであること。

 

私語は禁止され、就寝時間はもちろん、勉強、食事の時間も完璧にスケジューリングされており、自由時間も読書かテレビを見るくらいしか選択肢はなく、本当にただ一時的に預かるだけの施設だということを覚えておいてください。

 

そのような環境下で半ば強制的に2ヶ月近くおとなしく生活できたとしても、帰ってきてからの反動の方が心配になってしまいます。

 

この「一時的な安全が約束される」というメリットと、「子どもに我慢を強いることになる」というデメリットを天秤にかけた上で、お子さんを預けるかどうかについて判断してほしいと思います。

 

 

2.お思い込みしていませんか?

発達障害をもつ未成年の子どもたちと、その育ってきたご家庭を多く見てきて、専門家の私たちには思う所があります。

 

それは、親御さんたちが大きな思い込みをしてしまっているということです。

 

中でも特に多いものが次のような思い込みです。

 

母親「わたしが面倒を見なければこの子は生きていけない!」

 

父親「わが子はもう自立することはない(無理)だろう…」

 

これらは、発達障害という特性を持つわが子を長く見守ってきたがために生まれてしまった諦めのような発想と言えます。

 

しかし、これらは誤った認識であると先に明言しておきます。

 

発達障害を持つ未成年のお子さんたちは、親御さんたちが思っている以上に成長の余地が残されており、環境整備学びの工夫次第でいくらでも自立した生活が送れる可能性を秘めています。

 

残念なことにそういった可能性の芽を摘んでしまっているのは、他でもない親御さんたちの諦めによるところも否定できません。

 

発達障害は“治す”という発想でもって治療にあたるものではありません。

 

「これは苦手だけどあれは得意」といったように、ありのままの特性を一つひとつ認めていくことによって、自分らしい生き方を学ぶことができます。

 

そのためには周囲の人間が希望を持ち、理解と協力の姿勢で見守ってあげる必要があります。

 

 

パーソナリティ障害宿泊心理・センターでは、これまでにも数多くのお子さんの発達障害と向き合い、一緒になって考え、共に歩むことで自立へと結びつけてきた実績があります。

 

親御さんたちの中には「よもやわが子がこんなに変わるなんて…」と驚きの感想を漏らすような方もいらっしゃいます。

 

未成年の発達障害というものは、年齢的に見てもまだまだ成長や変化の希望に満ちているということを十二分に心に留め、諦めずにぜひとも私たちのような支援者へとつなげてあげてください。

 

 

 

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