139ce10d273d48fc3359c18de677cfc1_s今回は、当センタースタッフの重要な役割を担っている「肝っ玉母さん」の元美さんを紹介します(右写真は本人ではありません)。

彼女は私の妻であり、現在60代です。

一度でも会えば、すぐにわかるほど「明るく、優しく、エネルギッシュ」で、相手の気持ちを心深く受け止め、本音で話し、好奇心いっぱいの女性です。その反面で、とても「寂しがり屋」でもあります。

全研修生は、「母親」として彼女と接する機会を持つことになります。

私より、皆さんの本音を引き出すことに長けている人かもしれませんが、決して臨床心理学研究者だったり、資格取得者ではありません。

ですから、ごく一般的なスタンスで、研修生の皆さんと関わってくれます。

e90dcaea31a56f39cad38ce25a7f75b0_s社会のルールに反するようなことや、他人に迷惑をかけるような行動などについては、母親が子どもにしつけをするように愛情を持って接していきます。もちろん、そういった行動の背景にある研修生の気持ちをくみ取り、受け止めることは大前提ですが。

彼女は、皆さんなりに社会で活躍できるよう、また、生きていけるように心から思いやりを持って接しております。

当センターには、ダンスセラピーや音楽セラピー、スポーツセラピーや心理学講座など様々な種類のセラピーが用意されていますが、彼女はこれらのセラピーにも積極的に参加し、「生きるとは?」という人間学を行動で表している女性でもあります。

皆さんと平等に接し、時には一緒に泣いて、悲しんで、心配し、励まして・・・など、辛い時も苦しい時も、そして楽しい時も、研修生と共に歩んでいってくれます。それくらい、センターにおいて大切な存在でもあるのです。

彼女の存在があったからこそ、こんなにも長い間、パーソナリティ障害者への心理支援を続けてこれたと思っています。そういった意味では、彼女に対して、100%以上の信頼を持っていますし、大変感謝しております。

研修生にとって、「肝っ玉母さん」の存在は、時にウザイ人であったり、時には叱ってくれる人であったり、昔よくいた「お節介オバサン」に近い存在だと思います。一般的なスタンスで接していきますので、研修生にとって、時に耳が痛いようなことでも、ハッキリ伝えてくれます。

ddc027d6b149b12095903e35e4d29e74_s私たちは、皆さんをお預かりする立場として、皆さんと平等に向き合うことを大切にしています。

パーソナリティ障害者の多くは、強い劣等感や被害妄想を抱いていることが多く、内心では「自分は存在してはいけない。大切に扱われるに値しない。どうせ私はダメなんだ・・・」という気持ちを抱いています。

私たちの接し方や言葉がけを常に気にし、少しでも他人と接し方が違うと、「どうして私にはそういう態度なんだ」と不満を訴えてくることがあります。

そういう意味でも、「平等」に向き合う姿勢は、特に、パーソナリティ障害の支援には必要不可欠なのです。肝っ玉母さんの存在があることで、センター内に「平等」と「安心」が漂っているんだと思います。