「このままでは娘の将来が心配…」
親がそう感じるとき、
それは単なる杞憂とは限りません。
仕事が長続きしない。
人間関係で何度もつまずく。
家にばかりいる。
親が何か言うと反抗する。
お金を計画的に使えず、
すぐに浪費してしまう。
一つひとつを見ると、
「よくあること」
に見えるかもしれません。
しかし、それが何度も繰り返され、
生活全体が少しずつ崩れているなら、
「このままではまずい」という感覚を
軽く考えないことも大切です。

問題行動の奥に「特性」があることも
娘さんの行動を、
単純に
「怠けているだけ」
「わがままな性格」
「親への反抗心」
と考えてしまうと、
ひたすら意味の無い
注意や説得を繰り返すことになります。
もし、その背景に
発達の特性が関係しているとしたら。
人との距離感がつかみにくい。
感情をうまく整理できない。
目先の欲求を優先してしまう。
計画を立てることが苦手。
失敗すると自信を失い、
何もしたくなくなる。
こうした特性があると、
本人の努力だけでは
生活を立て直しにくいことがあります。
さらに、人間関係のつまずきや
仕事が続かない経験が重なることで、
家に閉じこもるようになったり、
浪費や依存的な行動によって
気持ちを紛らわせたりすることもあります。
大切なのは、
「どうしてこんなことをするのか」
と責めることではなく、
「この子は、どこでつまずきやすいのか」
という視点を持つことです。

違和感の段階で手を打てるか
親が相談すると、
「本人が困っていないのでは…」
「もう少し様子を見ましょう」
「本人がその気になったら…」
「本人から相談してください」
と言われることがあります。
もちろん、
本人の意思を尊重することは大切です。
しかし、親から見ると、
娘は困っていないのではなく、
困っていることを本人が
問題として認識できていない。
そう見えることもあります。
仕事が続かない。
家にいる時間が増える。
友人関係が減る。
親子の会話が減る。
お金の使い方が荒くなる。
そして、注意すると
親に強く反発する。
こうした変化が積み重なっているなら、
大きな問題になるまで待つ必要はありません。
「まだ事件になっていないから」
ではなく、
「今のうちなら何ができるか」
を考えることが、
その後の生活を変えるきっかけに
なる場合があります。

娘の特性を理解し、家族ごと立て直す
JECセンターでは、
問題行動だけをやめさせることを
目的にはしていません。
発達特性、パーソナリティ特性、
依存特性などを踏まえ、
「この娘さんにはどのような生活が合うのか」
「どのような場面でつまずきやすいのか」
「これからの生活で、どう対応すればよいのか」
を考えます。
生活環境を変えながら、
本人の特性に合わせた生活の仕方を
身につけていく。
そして、その経験を
退所後の生活にも応用できるように、
家族との関わり方や
今後の生活についても考えていきます。
娘さんだけを変えようとするのではなく、
娘さんを取り巻く家族の関係や環境も
一緒に見直していく。
それが家族全体の立て直しにつながります。
「まだ大丈夫なのかもしれない」
そう思う気持ちと同時に、
「親だからこそこのままではまずいと感じる」
という感覚もあります。
問題が深刻になってからではなく、
その小さな違和感を覚えた段階から、
できる対策を考えてみること。
それも、娘さんのこれからを守るための
家族の大切な一歩です。

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。


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