皆さんはホスト通いがやめられなくなってしまった女性は被害者だと思いますか?
長らくホスト関連の問題解決支援を行ってきた人格障害宿泊施設(以下当施設)の観点からも「女性は立派な被害者だ!」と主張したいところですが、世間は必ずしもそういった目では見てくれません。
「ホストクラブにハマってしまうのは自業自得だ」
「自制が効かなくなってしまう女性にも責任がある」
ホスト通いがやめられない女性のことをホス狂(ホスト狂い)と呼ぶように、第三者から見れば女性側に落ち度があるという認識が多いことも事実です。
そこへさらに追い打ちをかけるのが、”ホスト側の言い分”です。
「お金は合意の上で使ってもらっているし、強制したことはない」
「ホストは女性の心を満たし、楽しさと幸せな時間を提供しているだけ」
と、このようにホストクラブはあくまで合法的なサービス業であり、利用する女性側に節度を持ってほしいと言われてしまいます。
ホスト通いがやめられない女性の問題は、本当に全て自己責任という言葉で片づけてしまっていいのか?
その答えを出すためには、ホストがどのように女性を見ていて、どういったことを考えているのかについて知っておく必要があるでしょう。
そこで、当施設が依頼者から頂いた貴重な情報提供を元に、ホストの世界観について少しご紹介してみたいと思います。
ホストから見た女性
よく、「ホストと客の恋愛は成り立つのか?」というゴシップ記事を見かけますが、これは「ある」という風潮にしておけば女性も本気でホストに入れ込んでくれるという戦略だと思います(実際はほとんどない)。
ホストは、女性がお店に初めて客として来た瞬間から「お金を使うかどうか?」、「つけ入る隙があるか?」、「風俗で人気が出そうな容姿をしているか?」といった品定めしています。
そして、何気ない会話から友人や家族との関係性に探りを入れ、人間関係の綻(ほころ)びを見抜くと、心の隙間にピタっとハマる言葉を選んで女性を信用させます。
例えば、女性が「最近親とうまくいっていない…」とでも言おうものなら、「親なんかどうでもいいじゃん。ここで楽しめれば十分でしょ」といった具合に声をかけます。
そうして、徐々にターゲットである女性を取り巻く人間関係(家族、友人など)を断っていき、孤立させる(ホストしかない状況を作る)ことでホストへの依存度を高めることができます。
本来、人は家族の待つ自宅のような場所が最も心の休まる場所であることが望ましく、そうした存在が心の拠り所や支えとなります。
しかし、家族と不仲だったり、独り暮らしだったりすることで精神的に揺らぎやすい状態にあると、ホストからは格好の餌食に見えてしまうでしょう。
最初のうちはあまりお金を使わせずに通いやすい雰囲気を作っておいて、何度も話をしていくうちに信頼感や安心感を与えることなどホストにとっては朝飯前です。
そして、いざ女性が依存状態に陥ってきたところで徐々に使わせる金額を釣り上げ、借金や風俗、パパ活などを紹介(斡旋)して高額なお酒を注文させるよう仕向けるのです。
最終的に支払い能力がなくなってきたところで女性に価値を感じなくなり、あっさりと捨て(関係を切られ)て次のターゲットにお金を落とさせます。
ホストの思惑
借金にまみれ、ホストに捨てられたところで初めて我に返る女性も少なくありません。
「なぜ、そんなになるまでホストにお金をつぎ込んでしまうのか?」
こうした疑問は当事者でもない限りその気持ちを理解することはできないでしょう。
そもそもホス狂と呼ばれるような女性も、元から分別のつかないような性格ではなかったはずなのです。
それなのにどうして身を滅ぼすまで気が付けなかったのかというと、ほとんどの女性がホストクラブに通うことは”趣味”や”遊び”のように考えていたことが大きな原因です。
特に、まだまともな金銭感覚も持ち合わせていないような20歳前後の若い女性(特に未成年)がこうした傾向にあり、遊び感覚で簡単にお金を使って破滅していってしまうのです。
もちろんホストはこうした金銭事情を把握しており、あえて若い女性をターゲットにすることも多いそうです。
加えて、若い女性(かわいい女性)は風俗などで人気が出てお金を稼げることもあってか、余計に目を付けられやすいのです。
こんなことを続けるホストに対し、もしも途中で我に返った女性が訴えてきたらどういった行動に出るのでしょうか?
答えは「特になにもしない」です。
なぜなら、ホストは自分が訴えられたり、責任追及されたりした時のことなど、最初に声をかけた時から想定して動いているからです。
「お金を落とすのはあくまで本人の意思であること」
「ホスト側から強要したことは何もないということ」
このような言い分に整合性を持たせるため、最初から徹底して動いていたホスト側に隙はなく、借金などの被害に遭っても訴えることは非常に困難を極めます。
いざとなれば簡単に切り捨てることができて、尚且つ責任は全て女性側に向かう。
こうした立ち回りを続けることで、次から次へとお金になりそうな女性に乗り換えながら、安全にお金を稼げるという図式が成り立っているのです。
まとめ
ここまでご紹介してきた「ホストの思惑」を現在進行形でホス狂の女性に説いたところで、まともに話を聞いてはくれないでしょう。
ホスト依存という状態は半ば洗脳に近い状態であり、ホスト以外の誰からの言葉も全く頭に入ってこないため、説得はほぼ不可能です。
もしも依存状態が深刻なホストトラブルの解決を望むなら、病院や施設などと連携してホストと女性を完全に隔離し、少なくとも人の話がまともに聞けるようになるくらいまで心のケアをしていかなければなりません。
回復までにかかる時間は依存の度合いに応じて長期間を必要としますが、かと言って放置してしまうと自己破産や自傷行為、自殺未遂などの危険も考えられるため、時間の猶予はあまりないと思ってもらったほうがいいでしょう。
女性本人から相談がある頃には事態が手遅れになってしまっていることも多いため、なるべくであればご家族や友人などが早めに異変に気づいて、当施設のような解決支援の専門家に相談を持ち掛けていただければ幸いです。
専門施設として「パーソナリティ障害宿泊・心理支援センター」
施設長
佐藤矢市
2000年度に開設以来、本来安心できるはずのご家族において、親も子も安心して暮らすことができないということは本当につらいことでしょう。私たちはそうしたご家族の一助となれるよう、尽力しております。
費用
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初回面談の特典 |
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宿泊料金 | 支援ニーズにより異なります。まずはお問合せください |
※詳しくは下記URLよりアクセスください。
心理障害グループホーム「地上のひかり」
施設長
佐藤靖人
2021年度に開設し、この度「JECパーソナリティ障害宿泊・心理支援センター」と業務提携を結びました。
心理障害を抱えた方に向けて、心理ケアやスポーツが盛り込まれた生活を通し、楽しく学びながら成長し、将来への希望が見出せます。
月額利用費を抑えながらも支援の質を落とさず、自立や社会復帰に向けた生活支援を行う居住空間をご用意いたしました。
費用
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心理障害レベル |
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