本人が何も言ってくれないので、どうしたらいいか分からないときは?

 

お子さんが何も言ってくれない時は、ムリにその話(事情)を聞き出そうとすることも、或は、大事な決断(決め事や約束)を急ぐことも、その必要はありません。親として「気にかけてる」「心を配ってる」の姿勢を維持しつつ、お子さんとの会話がもてるタイミングを辛抱づよく(そしてムリせずに)待つことが何よりも基本です。

とは言え、問題状況によっては、大事な話(金銭問題、医療や治療、学校のこと)をお子さんとの間でせずにはいられない場面もあるでしょう。そんなときは、「少しずつ、目的を絞りながら」をテーマに話してください。

複数の話(決め事)を一度に扱おうとすると、話の焦点が定まらいばかりか、何も決まらない事態にイラ立ちや無力感を覚える事も少なくありません。それどころか、心にもないような言動を走らせてしまったり、本来なら抱えなくてもよかった問題や負担すらも抱えてしまう事になり兼ねません。

ですから、大事な話をする時は、話す内容(目的)を絞り、一度に1つのテーマをもって話し合いに望む工夫が役に立ちます。ときには、複数の話題(決め事)が互いに絡み合うこともあるでしょう。そんな場合は、優先順位をつけながら、話すテーマの絞り込みをすることも必要でしょう。

この点は、心理士や心の支援者の専門領域となるので、そういった資源を活用していただければと思います。