心が動く(本人が気づく)…きっかけとは何ですか?
パーソナリティ障害のあるお子さんの「心が動く」「改善への気づき」が生まれるきっかけは、結局のところ、信頼できる人の存在(影響)が大きいのではないかと私どもは信じています。
信頼できる人とは、安心感や肯定感、被受容感(受け止めてもらえる、認めてもらえる)といったものを体験させてくれる他者の存在であり、気持ちをありのまま認めてくれる人(自分のつらさを分かってくれる人)ではないかと思えるのです。
この理解は、当事者(パーソナリティ障害者)の症状が常に固定化されているのではなく、相手や場所によって繊細に変化する傾向からみても想像できます。つまり、本人がより安心できる場所や相手との関係では、症状や心の状態も比較的に安定して、「本来らしさ」も現れやすい傾向にあるということです。
ですから、「心の動くきっかけ」を願われるのであれば、まずは(気持ちを)「受け止めてもらえる、認めてもらえる」の体験が重要であると考えられます。
そこで、当センターの環境では、「いつでも相談できる」をモットーに、心理士や相談員スタッフを生活環境のなかに待機させて、「話してみたい」というときに面接やカウンセリングができる環境づくりを工夫しています。
初めのうちは、語ることに慣れないかもしれませんが、「認めてもらえる」を知るうちに、少しずつ自分の気持ちが表に出てくるのを実感できるでしょうし、それにつれて、より素直な自分(ラクな自分)も感じられると私たちは信じています。一度、お問い合わせください。