パーソナリティ障害の専門家(機関)をどう探せばいい?

 

パーソナリティ障害の専門家(機関)の探し方ですが、基本は、地元の医療機関を中心に根気強く訪問し続けることになるでしょう。とくに、パーソナリティ障害の専門家(機関)は、その数が全国的に少ない現状にありますので、専門的なサポートにつながらない当事者(ご家族)も多くいらっしゃることでしょう。

でも、あきらめずに、主治医の先生のご紹介やインターネット上をくまなく探していると、「一緒に考えてくれるかもしれない」「何とかなるかも」の支援者(機関)に出会えるはずです。

どうしても、パーソナリティ障害支援の専門家(機関)を見つけられないとしても、「自分の話をしっかり聴いてくれる」「この人なら気持ちを素直に話せそう」という他者や支援者はいるはずです。そうした方をキーパーソンとして、まずは現状を乗り切ることも大切です。

一方、パーソナリティ障害者を悩ませる日常的な悩みとして、睡眠問題や気分の不安定さ(憂うつ、不安、苛立など)などを抱えている場合も少なくないでしょう。

その対応もきわめて重要で、そうした問題がケアされることで、他の問題発生(二次的問題)の予防にもつながります(例えば、対人トラブルに巻き込まれたり、自己肯定感が余計に下がるのを回避できることにもなります)。

そうした意味からも、まずは、地元のかかりつけの先生とつながりつつ、例えば、お薬の上手な利用方法を一緒に考えてもらったり、症状経過を冷静に判断していただくことなどは役に立ちます。また、そうした日常的サポートを得ながら、同時に(ムリのない範囲で)、より深い部分(心)のケアを手伝ってくれる支援者(機関)を探されるとよいでしょう。