パーソナリティ障害の疑いがあると言われましたが…どうしよう?
パーソナリティ障害の疑いがあると言われたときは、いくつかの対応を検討してくだい。
まず1つは、「その疑いがある」とおっしゃった方が、誰であるかを冷静に判断にすることです。
通常、パーソナリティ障害の診断行為(“疑い”の有無も含めて)は、医師の判断に限られます。もし、医師以外の方の所見である場合は、改めて正確な判断を待つ必要があります。
と言うのも、医師による診察を待つメリットには単に診断の詳細を知るだけでなく、その後の治療方針や生活上の留意点(対策)、他の相談機関(治療やケア情報)の紹介など、日常で使える情報なども教えてくれる場合が少なくないからです。
一方、パーソナリティ障害の診断をすでに医師から受けている方は、(2点目になりますが)その先生(クリニックや病院)がどこまでの治療や支援をしてくれるかを積極的に尋ねてみましょう。
例えば、投薬以外に日常の悩みや不安相談(家族関係や生きづらさの悩み)など、カウンセリングの対応をしてくれるかどうかによっては、受けられるサポートの厚みが変わってきます。
もし、そのような対応を予定しない先生に同じサポートをいくら期待しても、結局は「扱ってもらえない」の結果に終えてしまい、両者の信頼関係にも影響の及ぶことがあるからです。
せっかくつながれた支援者ですから、その力を有意義に活用するためにも、どういったサポートをしてもらえるのかを事前に明確にすることはとても大切です。
勇気を出して、堂々と、率直に尋ねてみることをお勧めします。
最後に、自分の求めるサポート(治療やケア)を得られないからと言って、その実現を「あきらめる」必要はありません。自分の希望(ニーズ)を相手に伝える努力は、それにつながる情報を相手や他者から引き出す事にもつながります。
まずは、日常の困難ごとを自分なりに整理して(概要や項目だけでもいいので)、それを「扱ってもらえるか」(一緒に考えてもらえるかどうか)を思いきって確認してみましょう。きっと何らかの情報を得られるはずです。