「腫れ物扱いが続いている」

「ある時から生活が一変してしまった」

境界性パーソナリティ障害の相談で、

この手の話はよく耳にします。

JECセンターにも、

「機嫌を損ねないよう気を遣う」

「怒らせないように言葉を選ぶ」

「要求されると怖くて断れない」

「暴言を受けても反撃を恐れて我慢」

そんな生活が続くと、

家族自身の心も少しずつ疲弊していきます。

「どう対応すればいいのか分からない」

実は、この「分からない」という状態が、

家族を苦しめる大きな要因の一つです。

 

 

娘を何とかしようとするほど疲弊する

境界性パーソナリティ障害の娘をもつ家族は、

娘に良くなってほしいと当然思っています。

だからこそ、

「どうしてそうなるの?」

「いい加減しつこいよ」

「その考え方は間違ってるよ」

と説得してきた時期もあったり、

何度も話し合おうとしたりします。

しかし、感情が大きく揺れている時に、

正論を伝えても受け入れてもらえません。

そこで家族は言葉を変えて説明します。

それでも駄目な時は、

諦めて要求を受け入れてしまう。

あるいは、娘が怒らないように

何も言わず我慢してしまう。

こうして家族は、

「娘さんを落ち着かせること」が

生活の中心になっていきます。

その結果、

「娘が怒らないようにする」

「娘が傷つかないようにする」

「娘が離れていかないようにする」

ことを優先するあまり、

家族自身が限界まで我慢してしまうのです。

 

 

必要なのは「説得」ではなく、対応を知ること

娘を家族だけで変えようとしないでください。

すべての要求に応える必要もありません。

家族には、

「無理のない範囲で対応する」

「無理なことの線引きをする」

「限界になったら第三者に相談する」

というような

家族としての対応方針が必要です。

ところが実際には、

「拒否したら娘がどうなるか…」

「怒らせたらただでは済まない…」

という不安から、

方針を決められないご家族も

少なくありません。

だからこそ、

家族だけで悩み続けるのではなく、

第三者と一緒に

娘の対応を議論する必要があります。

娘を責めるためではありません。

これ以上家族が

娘に振り回され続けないためです。

 

 

対応を決めることが立て直しの第一歩

娘の家族への問題行動が続いていると、

家族は「娘はどうしたら変わるのか」

ということばかり考えてしまいます。

しかし本当に家族が考えるべきなのは、

「娘をどう変えるか」

ではなく、

「これからどう対応するのか」

ということかもしれません。

家族が対応を決めることで、

曖昧だった境界が明確になります。

娘の言動に対して、その都度

家族が迷うことも減っていきます。

そして何より、家族自身が

「どうしていいか分からない」

という状態から抜け出すことができます。

境界性パーソナリティ障害の娘を抱え、

家族全員が疲れ切ってしまっている。

そんなとき家族だけで

何とかしようとする必要はありません。

娘を変えることだけを考えるのではなく、

まず家族が「どう対応するのか」を決める。

そのために第三者の力を借りることも

効果的な選択肢の一つです。

家族が落ち着いて対応できることが、

娘との関係を立て直すための

大きな一歩になることがあります。

 

 

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。

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【総合効果】

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