「診断名」と「生活」のはざまで
娘は小さい頃から「認められたい」「特別でいたい」という気持ちが強い子だった。
同時に、人との距離感や場の空気を読むことが苦手だった娘は、小さい頃に発達障害の特性があると医師に診断されていた。
そんな娘は学校ではよく浮いてしまい、家ではその反動からか感情の起伏が激しく、褒めれば依存し、注意すれば激しく反発した。
否定すれば怒り、かと言って甘やかせば調子に乗って暴走する娘に対し、「発達障害はこういうものだ」と割り切り、母はずっと綱渡りのような子育てをしてきた。
娘が成人し、就職活動を始めてからしてからしばらくしたある日、風俗店で働いている事実を知ったのは、娘のカバンから見慣れない名刺が出てきた夜だった。
問い詰めると、娘は笑いながら言った。
「だって、ここでは“選ばれる側”なんだよ。みんな私を必要としてくれる。ちゃんとお金もくれるし」
母は言葉を失った。危険だ、やめてほしい、もっと別の道がある。
喉元まで出かかった言葉は、娘の冷たい視線に押し戻された。
「どうせお母さんは、私が恥ずかしいんでしょ」
その一言で何も言えなくなった母。
後日、発達障害の検診でクリニックに娘を連れて行った際、自己愛性パーソナリティ障害という診断が初めて言い渡されたのだった。

現状維持では娘に未来はない
娘は、風俗の世界で“承認”と“役割”を同時に得ていた。
発達特性ゆえに一般的な職場でつまずいてきた娘にとって、マニュアル化された接客と、即時に返ってくる評価は居場所だった。
そして自己愛性の特性が、その環境を「手放せないもの」に変えていった。
母は、娘を止められない自分を責め続けた。
同時に、強く言えば娘が壊れてしまうのではないかという恐怖にも縛られていた。
夜、娘が帰らないと、最悪の想像が頭をよぎる。
帰ってきても、機嫌を損ねないよう言葉を選び、地雷を踏まないよう息を詰める。
母の生活は、娘の感情に振り回される毎日になっていた。
「風俗で働く娘を持つ母」という肩書きが、母を孤立させ、誰にも相談できない状態へと追い込んでいった。
しかしある日、母はふと思った。
「このままでは、この子に未来はないかもしれない…」
その問いを胸に抱え、母は娘に悟られないように支援してくれる所を調べに調べ尽くした。

娘の入所支援で得られた母の安心
自己愛性パーソナリティ障害の娘さんに多いのは、極端な自己評価の揺れと、承認を得るための行動です。
風俗勤めは「楽だから」「稼げるから」ではなく、おそらく存在価値を即座に感じられる環境であることが大きな理由です。
さらに、発達障害の特性も風俗に依存する大きな原因となってしまう傾向があります。
しかし、そうした原因を頭で理解しても、生活環境や人間関係(親子関係含む)が変わらなければ、娘さんの行動は繰り返されます。
カウンセラーとの心理ケアや社会福祉相談窓口だけでは再発防止に届かないのはこのためです。※もちろん、こうした相談機関の利用も非常に有用です。

JECセンターでは、相談、面談、親子話し合いに加え、娘さんを生活ごと受け入れ、長期に渡って日常の積み重ねの中で自己像を立て直せる支援として、入所サポートを提供しています。
入所サポート中は、同時に親御さんにも娘さんとの関わり方や距離感、無意識の期待や不安などを整理していただきます。
そうすることで、再発防止のための伏線として、娘さんを取り巻く環境面へのアプローチも進めていくのです。
民間施設だからこそ家庭内の問題(民事)にも介入しやすく、期限に縛られることもなく、戻らない状態を目指した長期的な支援が可能です。
お母さんが安心を得られたのは、どうにもならないと思っていた娘さんの将来に入所支援を通して希望が持てたことだったと語ります。
JECセンターが目指すのは、娘さんが承認を外に求め続けなくても生きられる土台をつくりと、家族が再び関係を築き直すことです。
行政が担えない「生活・心理・家族関係」という領域を同時に整えることができるからこそ、再発防止につながります。
原因を突き止めるだけで終わらせない、人生を立て直せる土台づくりこそ、JECセンターの専門領域です。

JECセンター各種サポート

【総合効果】
8割のご家庭で娘さんの社会復帰や親子関係の回復を実感(当社比)
・心理宿泊休養…落ち着きを取り戻される
・心理カウンセリング&心理査定…原因を特定できる
・親子話し合いサポート…親子の行き違い、わだかまりを解消できる
・家族サポート…親の関わり方、姿勢が学べる
・相談支援(オンライン可)…不安から解放される
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まずは無料相談をご活用ください。
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