皆さん、こんにちは。
シリーズブログの第二部「同じ悩みを持つ母親たちがここにいる~There’re mothers just like you~」2回目になります。
今回は親子間の「愛情」をテーマに、金銭と愛情を混同してしまっている家庭の例を挙げて解説して参ります。
「愛情=金銭」という歪んだ認知
ある家庭では、子どもが様々な問題行動を起こしてしまい、お金を渡すことが最終手段になっていました。
時には、月にうん十万円を子どもに渡し、子どもは優雅な生活を送る一方で、親はとても質素な生活を強いられている状態でした。
当センターにおいても、この「お金」の問題と言うのは、親子分離を図る上で最初に取り組んでいかなければならない問題の一つです。
そんな家庭では子ども側も「愛情=金銭」と信じているので、当然お金が底を尽きてくると、「親に見捨てられたのではないか?」などといった不安に襲われ、パニックを起こします。
このような歪んだ認知を変えていくには、ある程度の時間が必要になってきます。
どうしてお金を渡してしまうのか?
なぜ親は愛情ではなくお金を渡してしまうのかと言うと、その行為の裏で、「自分(親自身)には「何もない」と感じていることが原因として考えられます。
本当は我が子に愛情を注ぎたいけれども、「自分には分け与える愛情や思いやりなんてない」と感じているために、お金を渡すことで罪を償おうとしたり、自分の無価値観を隠そうという心理が働いているためです。
たとえ親であっても、余裕がなく、無価値観を感じながら日々を生きていたり、また余裕がない分、子どもに愛情を注げなかったり、自分には何かを与える価値がないと感じてしまっている方は、実際に結構いらっしゃいます。
「自分にはお金意外に何も与えるものはない」という間違った認識を正さない限り、この行為が止むことはないでしょう。
子どもはどう感じているのか?
では、お金しか与えられなかった子どもはどのように感じているのでしょうか?
お金しか与えてもらってなかった子どもの特徴は、「自分は愛されていない」という自尊心の低さや、「我慢することや待つことが苦手」という感情のコントロールが不得手といった問題などが挙げられます。
こういった子どもたちは、安心感が得られないために、堂々と振る舞えなかったり、周囲の評価や顔色ばかりを気にしてしまったりします。
こうして親も子も、どちらも自分に自信がなくて認められない、「無価値観」という共通の概念を持つようになっていきます。
このような子どもが大人に成長したとしても、自信がないために常に何かしらの心配事を抱き、意識がそちらにいってしまうので何をやるのにも長続きができません。
また、親に対する恨みも強く、心のどこかで「愛してくれなかった親」や「お金」に対して復讐心を募らせ、「どうせ一生懸命働いてお金を稼いでも、親のように幸せになれないならお金なんていらない!」という発想に至ってしまいます。
お急ぎの方は(対応のコツ)
TEL 0274-62-8826
施設長対応(9:00~20:00):佐藤
どうしたらよいのか?
このような親子関係を改善するポイントは「素直な気持ちを伝えてみること」です。
もしもあなたが子どもの立場なら、「寂しかった…」と本当は小さい頃に言いたかったことを涙ながらに訴えてもいいでしょう。
親の立場なら、「あの時は余裕がなくて、触れ合ってあげられなくて悪かった。でも本当はお前のことはいつも気にしていたし、私たちなりに愛していたんだよ」と素直に伝えましょう。
しかし当事者同士だけではなかなか腹を割って打ち明けるということも難しいというのが現実です。
そこで当センターでは、親と子の間にスタッフが入り、親子同士が本音を言い合える機会を設けます。
大きな声を出されたり、泣き叫ぶ方もいらっしゃいますが、ずっと心の中にしまいこんでいた叫び(封印された叫び)をぶつけ合うことで、少なからず関係性に変化が生まれてきます。
具体的に言うと、お互いに「気を遣い合っていた関係性」から、次第に「言いたいことを言い合いえる仲」へと変わっていきます。
最初は恥ずかしくて、うまく伝えられないかもしれませんが、それでもめげずに何度も何度もコミュニケーションを取っていくことが大切です。
素直な気持ちを伝え合うことで、お互いの寂しさや、本当は相手を思いやっていた気持ちに気付くことができて、親子の絆を取り戻すことができます。
人生を豊かにするには愛情はもちろん、お金も必要ですが、愛情とお金のバランスをうまく保ち、幸せを実感できる日々を送るためにも、勇気を出して素直なコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。
専門家の皆さん、アイディアや、経験談をください
パーソナリティ障害宿泊・心理支援センターでは、利用者様のニーズに沿った質の高いサービスの提供に向けて、障害福祉事業関係者様との意見交換を希望します。
また、支援者さんからのご相談やご質問等も承っており、当施設の知恵と助言をご提供しています。
- パーソナリティ障害者の回復ステップとは。
- 家族支援の仕方のコツ。
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対象者
- 精神保健福祉士
- ソーシャルワーカー
- ケースワーカー
- 精神科医、看護師
- 障害者グループホーム経営者
- 行政書士
- 社労士
- 建築士など
当施設では、専門家の皆さんとの連携が人格障害系の生活援助の向上につながるという確信のもと、協力の輪を何よりも大切にして参りました。
現状では、福祉、医療、サービス、教育に関する当施設の情報不足を痛感しており、今後ともお互いに有益であるような協力関係を結んでいただける方からのご連絡を心よりお待ちしております。
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専門施設として「パーソナリティ障害宿泊・心理支援センター」
施設長
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2000年度に開設以来、本来安心できるはずのご家族において、親も子も安心して暮らすことができないということは本当につらいことでしょう。私たちはそうしたご家族の一助となれるよう、尽力しております。
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