パーソナリティ障害宿泊・心理センター(以下当施設)では、「お子さんの問題行動」に悩まれるご家族(とくにお母さん)からの問い合わせが、県内外を問わず多く寄せられています。
実際にお話を伺ってみると、その問題背景には「親子関係の崩壊」「本人(もしくは親)の発達障害」「何らかの精神疾患」といったものが見えてきます。
今回は、その中でも特に問い合わせ件数の多かった「娘のホスト通い」に関するトラブルについて、困っているご家族に希望を持ってもらえるようなアドバイスをご紹介したいと思います。
本人(娘さん)は「ホストは悪くない」「いたって健全」と訴えますが、多額の売掛や借金、風俗勤めてまでして貢いでいるような度を超えた遊び方をしていると、ほぼ確実に悪い結末が待っています。
娘さんの身の破滅や家族の崩壊といった手遅れの事態にならないためにも、早めに手を打っておくことが何よりも重要です。
ホスト依存が起こす3つの問題
女性がホストクラブにハマる理由は、大抵の場合が満たされない心に付け込まれたことによる「深刻な依存症」が原因です。
そして、依存症によって次のような3つの問題が本人を徐々に破滅へと追いやってしまいます。
- お金の問題
- 人間関係の問題
- 心の問題
そこでまずはこの3つの問題について具体的に解説していきます。
【お金の問題】
ホストクラブというものは、とにもかくにも「お金」のかかる遊びです。
しかも、ホストクラブにハマってしまう女性のほとんどが決してお金に余裕を持っているわけではありません。
ホストクラブへ通うために売掛(借金)をしたり、手っ取り早く稼げる理由から風俗やパパ活などでお金を稼いだりすることが必然的に多くなってきます。
やがて本人は心身を病んでいってしまうことがほとんどであるため、お金の問題だけでは済まないとても恐ろしい事態だということを覚えておいてください。
【人間関係の問題】
ホストクラブにハマってしまうと、家族や、今まで交友のあった友達との関係がどんどん破綻していってしまいます。
これは、日常生活の全てがホストクラブを中心に回っていくようになるためです。
ここで本人にしっかりと理解させてほしい点は、「ホストは決して”彼氏”でもなければ”友達”でもない」ということです。
彼らはお金を払ってもらった相手に”客”として接しているだけなので、口で何と言おうとも客に対して特別な感情など持ち合わせてはいません。
ホストのために全ての時間を費やしたところで、後に残るものはなにもなく、ただ虚しさが残るだけでしょう。
人生において、人とのつながりというものは貴重な財産です。
ホストとのつながりを切られた時、将来の希望も何もかもを全て失ったように感じて絶望しないためにも、家族の必死の対応が欠かせません。
【心の問題】
3つの問題の中で最もやっかいなものが、心の問題(精神疾患など)です。
先にも述べたように、ホストクラブには強烈な依存性があり、心が満たされていない女性たちは格好の餌食となってしまいます。
お金の問題も、人間関係の問題も、徐々に心を蝕んでいき、うつ病などに陥ってしまう方が後を絶ちません。
心の病気というものは、気づかぬうちに症状が進行していき、オーバードーズ、リストカット、自殺企図を繰り返すようになって初めて周囲に認知されることがほとんどです。
もしも既にこうした症状がみられる場合は、一刻も早く医療や専門機関などへ相談する必要があります。
やめさせる方法
インターネットで「ホスト通いを辞めさせる方法」と検索すると、たくさんの記事がヒットします。
実際に多いアドバイスは次のようなものだと思います。
- カウンセリングを受ける。
- 友人や家族に止めてもらう。
- ホストとの連絡を絶たせる。
- 独り暮らしなら実家に戻させる。
- ホスト通いの末路を聞かせる。
- 新しい彼氏を作らせる。
- 新しい趣味を見つけさせる。
これらは全て間違った方法ではありません。
しかし、高い依存度状態にある娘さんに対しては、どの方法も効果は期待できないでしょう。
現に、いくつかの方法を本人に促したことがある方もこの記事をごらんになっているかもしれません。
そういった方たちのほとんどが、そもそも聞く耳をもってもらえなかったか、口論になってしまっただけではないかと予想します。
結局のところホスト通いをやめさせるために必要なこととは、人に何を言われたかではなく、「自分で気づいてもらう」必要があるのです。
親がしてあげられること
自分で気づいてもらうことがホスト通いをやめさせるために必要なことである以上、周囲が介入するにも限界があります。
しかし、それは「諦めろ」ということではありません。
特に親御さんの働きかけには重要な役割があります。
娘さんの相談に乗ってあげたり、たまには一緒にでかけてみたり、完全に離れていってしまうのを防ぐことは効果的です。
それでもやはり「もう手に負えない…」「これ以上引き止めておけない…」と感じてしまう時が来てしまうかもしれません。
そのような時は、私どものようにホスト通いへ介入できる専門家に協力を申し出ることも、ぜひ検討してみてください。
ホスト通いをやめさせるサポート
当施設では、いわゆる「ホスト狂い」と呼ばれているような娘さんを持つご家族から依頼を受け、娘さんをお預りしてサポートしてきた実績が多数あります。
ご依頼の相談から始まり、各専門家たちと連携しながら娘さんの確保、親子の面談(本人の説得)、施設入所へとつなげていきます。
サポートが無事開始されたら、入所生活を通じて親子関係の修復や社会復帰を目指します。
入所生活の目玉としては、同じ境遇の仲間や理解あるスタッフたちとの出会いが待っています。
時を同じくして入所されている「ホスト通い」をしてきた娘さんたち。
同じ境遇だからこそ話が合うし、悩みを共有できる。
今までないがしろにしてきた「ともだち」という大切な存在との出会いが、何かを変えてくれることもあります。
専門知識を身に付けた理解のあるスタッフたちは話を何でも聞いてくれるし、的確なアドバイスもくれます。
そんな安心して生活できる環境であるからこそ、心のケアが実現できるのです。
また、食事や睡眠をしっかり取るよう意識させるようなサポートやお薬の管理なども行われており、心身のケアにも余念がありません。
心理士によるカウンセリングや運動などのセラピー活動も充実しており、最高の環境をご用意しています。
大至急!と思うほどに娘さんのホスト通いでお困りでしたら、ぜひ一度当施設までご相談ください。
※当施設では他にもたくさんのお悩みに対してご相談いただけます。
- 子どもから親への家庭内暴力
- 引きこもり(子ども、成人含む)、ニート
- 各種依存症(ホスト、薬物、アルコール、ゲーム)
- 発達障害、パーソナリティ障害
専門施設としての宿泊・心理センター
施設長
佐 藤 靖 人
本来安心して過ごせるはずのご家庭において、親も子も安心して暮らすことができないということは本当につらいことでしょう。私たちはそうしたご家族の一助となれるよう、日々尽力しております。「まず相談!」から始まるサポートをぜひご利用ください。
費用
電話相談 初回面談 施設見学 |
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面談・見学の特典 |
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宿泊研修費用 |
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※お問い合わせはこちらからもできます。
娘がホスト通いにはまり借金をするようになりました。又、ホストから1人暮らしを進められ安く家も貸すと言われてるみたいです。親としてどうすれば良いのかわからなくなり相談に乗って頂きたく連絡いたしました。
きしだ様
コメントいただきありがとうございます。
文章からとても困っていらっしゃることが伝わってきます。
つきましては、一度見学兼ねて今後について具体的なお話をしたいと思います。
ホームページに記載されておりますメールかお電話でご連絡くださいますよう
よろしくお願い致します。
JEC宿泊心理センター
顧問 佐藤
HP https://jec-heart.net/