bead0bd10d6e3f527ee8ed13a5979ffa_s皆さん、こんにちは。
今回は、ある父親の例を挙げながら、機能不全家族が出来上がっていくプロセスを見ていくことにしましょう。

父親Aさんは、社会的に成功した立派な父親ですが、家庭外での活躍にエネルギーと時間を使い果たして、子どもたちを含む家庭に関心や手間暇をかけられませんでした

その結果、父親の機能的な不在が生まれてしまったのです。Aさんの帰りは毎晩遅く、家には寝に帰ってくるようなもので、家族内でもAさんの会話はほとんど出てきません。

子どもたちにとっても、父親がいない方が普通であって、たまに休みの日などにAさんが家にいると逆に落ち着かなく、どう接していいのかわからず、どうも他人行事になってしまうとのことです。

“母親”という存在がキーパーソン

fbb0c9347e2426ab2a0022c953ce0db2_sここで母親(Bさん)がキーパーソンになってきます。

特に大切なのは母親が心の中に抱く父親像であり、母親が父親に対してどう思っているかが重要になります。

父親が不在であっても母親が心の中にしっかりとした父親イメージを持ち、子どもに対して、父親の肯定的意見を伝えることができたり、社会の掟や秩序に対する敬意を持って、その中でバランスを取っていくことが出来れば、父親不在で起こる機能不全にはなりません。

しかし、母親も強い孤独感、自己否定感、被害者意識、抑うつ状態、他の者を責め、攻撃するなどの性格があった場合、この家庭は崩壊へと進むことが多いのです

こういった母親の場合、本来夫との夫婦関係の中で満たされるべき孤独感を子どもとの関係性の中で満たそうとします。

そこに母子との共依存関係が出来上がり、子どもは母親のために、母親は子どものために尽くしていくという縮図が出来上がるのです。

父親不在で起こる機能不全は、子どもたちの心の発達や精神的な安定、社会適応ができるか否かに深く影響してくるのです。

a8eb588c43ec99ac755110cf30133481_sまた、子どもたちの自立プロセスにおいても、様々な困難や支障を生じやすくしてしまいます。

息子にとって、男性としての行動規範やアイデンティティを確立するためには、3歳から5歳頃に、父親との身体的な関係が大切であることは知られています。

不安定な養育環境が、発達障害やパーソナリティ障害(行為障害)などの増加に影響し、社会問題となっていることも現状です。

自閉症スペクトラム障害もまた爆発的に増加しているのも、父親との安心できる関係性ではなく、外傷性としての歪みが、子ども達を襲い続けているのです。