いろんな心理療法があるけど、どれを選べばいい?

 

確かに、いろんな心理療法(カウンセリング方法)はありますが、まずは「ちゃんと話を聞いてくれる」「安心して話せる」の感覚を一番大切にして支援者(機関)を選んでいただきたく思います。

それは、どんなに優れた技法や理論(心理療法)も、信頼関係の上になければ本来の力を発揮しないからであり、逆にそれを欠いてしまうアプローチ(支援)のほとんどは中断を余儀なくされているよう思えるためです。

たとえ、技法や理論が(自分にあっているかどうか?を)不明瞭に感じていても、現在の支援者との間に「ある程度」の信頼関係を実感できるなら(例:話しやすさ、分かってもらえる感覚など)、あなたの心はすでに回復の道を歩みはじめていることでしょう。

ですがもし、あなたが過去の心理療法(カウンセリング)の経験を悔やんでおり、「次こそはちゃんと選びたい」を強く抱いているならば、まずは信頼感を軸にして「話しやすさ」「分かってもらえる感覚」などが得られる支援者(機関)を選んでいただければと思います。

あるいは、そのような視点から、前回のカウンセリング体験を振り返ってみるのもいいでしょう。もしかしたら、「こんな気持ち(自分)を分かってもらえなかった…」「本当はこうしてもらいたかった…」などの未解決感があるかもしれません。

その感覚は、次の心理支援を求める今のあなたの動機(真の動機)になっているでしょうし、その動機は、「心理療法の種類」だけを問うている訳ではないでしょう。どうぞ検討してみてください。