最近、若い世代を中心に
AI相談が珍しくなくなりました。
誰にも言えない不安。
親にも友人にも話せない悩み。
夜中にふと襲ってくる孤独。
そんな時、AIは
24時間いつでも応えてくれます。
便利な時代になったと感じる一方で、
私たちJECセンターには一つの疑問があります。
「AIは本当の意味で支えることができるのか?」
今日はそんなテーマについて
考えてみたいと思います。

AIは娘さんの話を否定しない
AIの大きな強みは、
否定せず話を聞いてくれることです。
ホストに通っていても。
パパ活をしていても。
家庭内暴力を繰り返していても。
AIは絶対に感情的にならず、
一定の姿勢で話を聞いてくれます。
親に言えば怒られる。
友人に言えば引かれる。
そんな内容でも相談できるため、
若い世代に支持されるのは
自然な流れなのかもしれません。
実際にAIとの対話によって、
“自分の気持ちを整理できた”
そんな娘さんも確かにいるでしょう。
その意味でAIは非常に優秀な相談相手です。

それでもAIにはできないことがある
しかし、日々私たち支援者が
娘さんたちと接している中で感じるのは、
人の心が回復する時に必要なのは
「正しい言葉」だけではないということです。
娘さんが泣きながら怒鳴る。
「誰も私のことなんて分からない!」
そう叫ぶことはよくあります。
するとスタッフも時には一緒に悩み、
一緒になって考えます。
言葉にならない苦しさ。
矛盾した感情。
自分でも説明できない怒り。
そうした複雑な心の動きは、
パっと答えが出るものではなく、
情報処理だけでは受け止めきれません。
人は人との関わりの中で傷つきます。
そして多くの場合、
人との関わりの中で回復していきます。
そこには共感や信頼、
安心感といった、
生身の人間同士だからこそ生まれる
力のようなものがあります。

JECセンターの「肝っ玉母さん」
JECセンターには、
娘さんたちから慕われるスタッフがいます。
いわば「肝っ玉母さん」です。
度胸があり、
少々のことではへこたれません。
娘さんが怒っても慌てません。
暴言を吐かれても見捨てません。
問題が起きても冷静です。
そして何より愛情深いのです。
厳しいことを言う時もあります。
しかし、それは
娘さんを否定するためではありません。
「あなたには幸せになってほしい」
その思いが根底にあります。
母親特有の無償の愛。
心配と怒りが入り混じった複雑な感情。
娘さんを信じたい気持ち。
見放したくない気持ち。
こうした人間らしい感情の機微は、
今のAIには再現が難しい部分だと感じます。
だからこそ娘さんは、
「またあのスタッフに会いたい」
「話を聞いてほしい」
と思うのです。

AIと肝っ玉母さんはライバルではない
ではAIは不要なのでしょうか。
私たちはそうは思いません。
これからの時代、
AIは母親や支援者の代わりではなく、
負担を分かち合う
強力なアシスタントになっていくでしょう。
夜中に気持ちを整理する。
自分の考えを言語化する。
情報を調べる。
そうした場面で大きな力を発揮します。
一方で、人と人との信頼関係を築くこと。
娘さんが
「この人になら本音を話せる」
と感じること。
苦しい時にそばにいてくれる安心感。
これらは今も
人間だからこそ担える役割です。
AIが進化しても、
人は一人では生きていけません。
だからこそ私たちは、
これからも娘さんや親御さんとの
つながりを大切にしたいと思っています。
AIと人間。
どちらか一方ではなく、
両方の力を活かしていく。
そんな未来が、
娘さんたちの回復を支える
新しい形になるのかもしれません。

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。


JECセンター各種サポート

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