「娘を信じています」

娘に問題行動があっても、

そう話す親御さんは少なくありません。

ホスト通いを続けている。

男性からお金を受け取っている。

危険な交友関係がある。

借金を繰り返している。

家族への暴言や暴力もある。

それでも、

「本人が決めたことだから」

「娘を信じて待ちたい」

「いつか自分で気づくと思います」

と話します。

もちろん、

娘を信じたいという気持ちは

間違いではありません。

ただ、ときには

「信じる」という言葉の裏側に、

別の気持ちが隠れていることがあります。

 

 

「信じる」と「何もしない」は違う

娘を信じるとは、

娘の選択をすべて肯定することではありません。

むしろ、

「今は判断を誤っているかもしれない」

「このままでは危険かもしれない」

という現実も含めて、

娘のことを考えることです。

たとえば、

明らかに危険な男性との関係や、

借金を繰り返す生活、

自傷や家庭内暴力などがあれば、

「娘はもう大人だから」

「自分でなんとかするだろう」

と考えて何もしないことは、

娘に対する思いやりや愛情ではありません。

娘の将来を本当に憂いているのなら、

娘の言葉を鵜呑みにするだけではなく、

ご自分(親)の意思で、

物事を判断する必要があります。

 

 

本当は「嫌われること」が怖いだけかも?

「娘を信じています」

という親御さんの中には、

娘に嫌われたくない。

親子関係を壊したくない。

家を出ていかれたくない。

もう自分を頼ってくれなくなるのが怖い。

そんな思いを抱えていることがあります。

だから娘から、

「私の人生なんだから」

「放っておいて」

「お母さんには関係ない」

と言われると、

それ以上踏み込めなくなってしまう。

そして、

「本人の意思を尊重します」

という言葉で“仕方がないことだ”と、

ご自身を納得させることがあります。

しかし、

娘に嫌われないことと、

娘の人生を守ることは、

全く意味が違っています。

 

 

娘を信じるからこそ、親が動く

本当に娘を信じるということは、

「今の娘なら大丈夫」と

思い込むことではないのかもしれません。

今はうまく判断できなくても、

環境が変わり、

人との関わり方を学び、

生活を立て直していけば、

娘自身の力を取り戻せる。

そこまで含めて

娘を信じるという考え方もあります。

だからこそ親は、

「娘の意思だから」

だけで終わらせず、

「このままで本当に大丈夫なのか」

「親として今できることは何なのか」

「話すだけでは解決できないのではないか」

と考える必要があります。

娘を変えようとするのではなく、

娘との関係や家庭の対応を見直す。

必要であれば、

家族だけで抱え込まず、

第三者を交えて考える。

「信じて待つ」のではなく、

「必要なことだから動く」

そうした親の判断もまた、

娘を信じるということではないでしょうか。

 

 

 

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