皆さん、こんにちは。

シリーズブログの第一部「小さな気づきで全てが変わる~Small changes make
a big difference」24回目になります。

表面的には様々な問題行動を繰り返す当事者(パーソナリティ障害者)であっても、心の中では親に対する罪悪感や、申し訳ないという気持ちをかすかに抱いています。

今回は、この親に対して抱く「申し訳なさ」に焦点を当てて解説して参ります。

憎しみや悲しみの背景にある承認欲求

親に対して暴言を吐いたり、暴力を振るっている子どもたちですら、心の中では親に対して「申し訳ない」という感情を抱いています。

これには年齢などは一切関係なく、40代や50代になっても、心のどこかでは申し訳なさを感じていることがあり、その度合いが強いほど対人関係やパーソナリティに歪みが生じてきます。

実際、当センターを訪れるパーソナリティ障害者の方の多くが親に対して生々しいまでの憎しみや恨み、恐怖心といった負の感情を抱いている一方で、「もっと自分のことを認めて欲しい」「私のことを分かってほしい」という承認欲求をも合わせ持っています。

当然、心の中ではこれらの感情がぶつかり合い、激しい葛藤が起こっています。

そんな生々しい感情が湧いてくる原因の一つが、以前にも説明した「親離れ」が済んでいないためです。

親の影響が強いからこそ、恐怖したり、軽蔑の対象になってしまったりするのですが、これが「親もこの程度だな」と、見切りをつけることが出来ることで健全な状態へと移行します。

この健全な感覚を身に付けておくと、親が自分の人生を左右する絶対的な存在のように思ってしまったとしても、それが異常なことであると気づくこともできるし、「自分が頑張らないとこの家は大変なことになる」などと、あたかも自分が家族の人生を左右しているような思い違いも起こりません。

正しい感覚を身に付け、親離れする

家族とは、分かちがたいような密着したものではなく、適度に交わりながらも、それぞれの人生を自分なりに生きていけるという形こそが自然なのです。

親に対して、まだかすかに「申し訳ない」と感じる人は、自分は「親離れ」できていないんだなと思ってもらってもいいでしょう。

最近とても多くなってきていることの一つに、息子や娘が、「自分の親と一緒に住んであげないこと」に対して申し訳ないと感じている人が居るということがあります。

例えば他にも「こういう人と結婚したら親が喜ぶだろう」とか、「自分がこんなものを買ったと知ったら親が嫌がるかな?」などと、親がいちいちどう思うか考えてしまうことも、まだまだ親に支配されている証拠です。

いち早く「自分の人生」を歩み始めるためにも、親の存在は絶対的ではなく、限界のある一人の人間であると認識し、親に対して感じる「申し訳ない」という感覚から脱却することこそが重要であり、親離れへの第一歩であると言えます。