皆さん、こんにちは。

シリーズブログの第二部「同じ悩みを持つ母親たちがここにいる~There’re mothers just like you~」5回目になります。

今回も引き続き、母親としての心構えについてさらに深掘りしてご紹介して参りたいと思います。

親としての限界を伝える

前回の記事で「わが子の訴えの本質を知るための学習をする」という点について説明しましたが、今回覚えておいて欲しい心構えは、親としての「限界を伝える」ということです。

これには前提条件があり、前回の「わが子の心の訴えや叫び(本当の気持ち)を理解する」ことができた上で、「私はもう限界です」と伝える必要があります。

具体的には、「子どもの気持ちは理解できるが、親として、再び安心感や愛情を与えてあげることはもうできない」と正直に伝えることです。

今まさに泥沼化真っ最中という親子関係においては、母親側も子ども側も、無条件での愛だの安心感だのといった幻想をお互いに抱いてしまっている場合が多く、それを巡って悪循環に陥っているケースも珍しくありません。

親として、「あなたをこれ以上家に置いておけない」「このままいけば私たちが先に限界を迎えてしまう」といった、親としては情けないと思ってしまうような内容であったとしても、正直に、ハッキリと子どもに伝えることで、お互いに現実を直視する良いきっかけになります。

当然これを実行するには、親としての本気度が問われてきます。

親と子をつなげるパイプ役を持っておく

この時に注意して欲しいのが、子どもにとって信頼できる(相談できる)相手(パイプ役)を作っておく工夫が必要だということです。

子どもたちにとって、どこにも行き場がない状況下でいきなり放り出されるのは危険を伴いますし、非常に酷なことと言えます。

例えば、当センターには同じ悩みや苦しみ、辛さを抱えた研修生(仲間)同士がそばにいることで、いつでも相談し合える環境が用意されています。

自分の親にも言いにくいことでも、信頼できる相手になら相談できたりするもので、それがどれほど子どもたちの助けになることか。

自分の限界を伝える前に、このような子どもにとって信頼のおけるパイプ役を見つけてあげて、その人と子どもをつないでおくことができたなら、限界を伝えて現実を突きつけるという行為が、初めて大きな効果を示してくるわけです。

もしも何の準備もなしに親としての限界を伝えてしまうと、「そうやって逃げるのか!最低の親だな!」などと罵声を浴びせられたり、暴力を振るわれたりする危険性も考えられます。

そういった状況に陥らないためにも、親側もパイプ役になってくれた人とコミュニケーションをしっかり取り合い、親と子が同じ方向へと進んで行けるように連携していく必要があります。

もちろん、「パイプ役の人に子どもを押し付けておしまい」といった勘違いのような行動をとってはいけません。

そしてもう一つ忘れてはいけないのは、親自身も自分たちのメンタルを専門家にケアしてもらうことです。

なぜかと言うと、親としての限界(子育てのギブアップ)を宣言したことに対する罪悪感や自責感というものがあるからです。

そういった気持ちは、一つ一つ丁寧に処理していく必要があります。

これは決して、親か子どものどちらかが悪いといった問題ではなく、お互いの将来を見据えた上で、もっと楽に生活していくためのキッカケ作りに他なりません。

長い目で見れば、親としての腹を決めることができた時期が早ければ早いほど、子どもの心の成長や、立ち直っていくスピードは速まります。

ぜひ、私たちのような専門家を頼りにしていただき、早めの一歩を踏み出す勇気を持っていただけたらと願っています。