皆さん、こんにちは。

シリーズブログの第一部「小さな気づきで全てが変わる~Small changes make
a big difference」26回目になります。

警視庁が出している「少年の家庭内暴力は誰に向けられているのか」という統計で、家庭内暴力の約6割が母親に向けられているそうです。

一方、父親に暴力を振るうのは全体の約1割程度ですが、最近では少し比率が上がってきています。

ちなみにこの統計は、19歳以下を対象としたものですが、それ以上の年齢層であっても、やはり多くの家庭で母親が暴力のターゲットにされていることがほとんどです。

今回は、その原因について考察して参ります。

なぜ母親がターゲットになるのか?

一つ目の理由に、母親の方が子どもと向き合っている時間が単純に長いからということが挙げられます。

子どもの中で感情のマグマが溜まっていき、ある日突然何かのきっかけで爆発する時、目の前にいる母親に対して矛先が向かうからです。

二つ目の理由は、母親への「依存と甘え」が挙げられます。

子どもの人生が母親の生きがいになっているという母子カプセル化ケースなどでは、特にこの「依存と甘え」が表出してきます。

子どもにとって自分を生み育ててくれた母親というものは、いつまで経っても「依存と甘え」の対象になりやすいのですが、この母親へ向かう「依存と甘え」にメスを入れる役割は父親にあります。

ですが、父親が家庭に無関心であったり、母親に暴力などを繰り返している場合には、自然と母子関係が強くなりすぎてしまう傾向にあります。

そうなってくると徐々に母親への執着も生まれ、べったりと寄り添うあまり離れられなくなってしまうのです。

時には弱音を吐いたり、愚痴を吐いたりする母親に対して、代理人としてその対象を攻撃したり、復讐したりして母親への強い味方意識を持ってしまいます。

現実と空想世界の区別がつかなくなり、パーソナリティ障害の症状へ向かってしまうことが非常に多く見られます。

子どもが心の混乱状態の中で、もし母親が少しでも子どもから離れたり、逃げ出したりしようものなら、執拗に追いかけては探し出し、暴力を振るってしまうことも少なくありません。

年齢なども一切関係なく、40歳前後の成人であっても、60~70歳の母親に対して追いかけまわし、暴力を振るっているケースも実際に存在します。

罪悪感と暴力

しかし根底では子どもは母親想いであり、母親のことを愛しています。

ですから暴力を振るってしまった後で、必ずと言っていいほど母親に対して「申し訳ないことをしてしまった・・・」と深く反省の念も抱いています。

「こんな暴力ばかり振るっているダメな自分を絶対に見捨てずにいてくれるのか?」という不安の中、暴力を続けることで母親を試し続けていくのです。

どんなに殴っても母親は逃げないし、倒れないという幻想を心から思い続けて、より一層暴力はエスカレートしていってしまいます。

彼らは、「母親だけは絶対に離したくない存在」として全精力をかけて、その愛というものを確かめたいと切望しているのです。

こういった考えを抱くようなレベルになってしまうと、本格的にパーソナリティ障害の域に達してしまい、家族の安全のためにも早急な対応が要求されてきます。