皆さん、こんにちは。

ホームページ内のお知らせでも告知したように、新たなスローガンとして「子どもを助けます」を掲げることになりました。

今回はその経緯や意図のご説明を交えながら、当施設の支援の在り方を改めてご紹介して参ります。

経緯と意図

当施設が「パーソナリティ障害 入院・宿泊心理センター」となる以前、開設当初は「パーソナリティ障害支援センター」として、日本ではあまり例のなかったパーソナリティ障害に関連した様々な悩みの解決に向け、宿泊研修という形を通しての専門的な心理支援を提供して参りました。

しかし、時代の流れと共に世間で求められる支援のニーズは徐々に変化し、以下のような問い合わせが増えていることに気づかされました。

  • 子どもの家庭内暴力や、ひきこもりに対して、厳しく律する以外の解決方法がないか
  • 経験と実績があり、将来に希望が持てるような専門家に相談したい
  • 医療保護入院制度(精神科入院)の利用も止む無しと考えている
  • 病院や施設入所を勧めても、子どもに拒否されてしまう
  • 自宅から連れ出すにあたり、信頼できる精神科移送(民間救急)を利用したい
  • 退院後の帰住先や、その後のご家族自身の心理的支援を望んでいる

これらの問い合わせから、全国のご家族の「子どもを助けたい」という願いが、とても切実で、ひっ迫したものだという事実を改めて実感させられました。

そこで当施設は、これらの要望に沿う形で「精神科病院等を退院後の帰住先」としての機能や、「退院後の家族相談」を新たに支援サービスとして展開し、更に多くのご家族とお子さまの希望ある将来の助けとなれるようにとの願いを込めて、「子どもを助けます」のスローガンを掲げるに至りました。

当施設の支援の特徴

例えば、子どもの家庭内暴力やひきこもりなどは、学校(または職場)の対人関係や失敗体験、家庭の不和などからくる心の不調が主な原因とされる症状です。

その対応にあたって、公的な施設や病院などでは、まず時間通りのプログラムを設定し、心のケアと同時に崩れてしまった生活習慣(昼夜逆転、食事の偏り、運動不足、睡眠不足)の改善を徹底して行っています。

しかし、心が不安定な内はそういった規則正しい生活を毎日送ることは、本人にとって過酷なものであり、それは心の負担となって表れることがわかっています。

当施設では、カウンセリング(専門家との相談)やセラピー(リフレッシュプログラム)なども行っていますが、利用や参加は原則として「本人の自由意志」となっています。

その他にも、能力や状態に応じた職業体験(アルバイト)、外出や外泊も可能ですし、食事の時間や就寝時間なども本人たちに任せています。※スタッフが時間を促したりはしています。

当施設で宿泊研修している間も、地域とのつながりが持てる機会(体育大会、お祭り、アルバイトなど)が豊富にあり、施設に閉じ込められていると感じさせないような、解放的で束縛のない自由な生活を過ごせます。

そうした環境に身を置くことで、人との信頼関係、安心感といったものが得られます。

心の負担が減ることで徐々に落ち着きを取り戻し、それに伴って生活習慣も次第に安定していきます。

私設だからこそ実現できた「ゆとりある自由な環境」を軸に、今まで通りパーソナリティ障害の専門でありながら、その臨床経験を活かした心理支援を通して、子どもたちの社会自立とご家族のケアを両立しています。

仮に公的な施設や病院のような医療制度を利用した場合、保険適用による費用(コスト)が抑えられるといったメリットがある反面、プログラム通りの融通が利かない支援になりがちというデメリットがあります。

その制限からくる束縛感からか、「成長の実感」や「将来の希望」といったものは抑えられ、息苦しさを感じてしまう方も多いようなのです。

新たなサービスのご紹介

「医療保護入院制度(精神科入院)※注1のご利用を考えているご家族に向けた当施設での支援サービス内容をご紹介します。

簡単な流れとしましては、まず当施設での宿泊研修(心理支援)を体験していただいた後、お子さんの経過観察を踏まえたご家族との相談の中で、ご希望が挙がった場合に利用の案内から退院後のトータルケアまでを請け負っております。

具体的な例として、以下のような流れになります。

  1. ゆとりある自由で解放的な宿泊施設で、安心できる心理支援を体験。
  2. 経過観察を続け、ご家族との相談の中で医療保護入院のご希望が挙がる。
  3. 受け入れ先病院探しを支援します。※その間、当施設でお預かり(一時宿泊扱い)
  4. 入院措置の開始(入院期間)。期間中のご家族との定期的なご相談受付。
  5. 入院先からの退院後、当施設が帰住先として機能。ご家族の心理支援も継続。

※注1…医療保護入院措置はあくまで外部によるものであり、当施設内での医療行為及び精神科入院等は一切行っておりません。

これからについて

当施設はこれからも、本当に必要とされているご家族の目に留まり、より多くの方々に支援へとつながっていただくために奔走して参ります。

お子さまを助けたいそんなご家族と私どもスタッフ一同も願いを同じくして、当施設のご用意するゆとりある環境の中で自分と向き合ってもらうことで、いち早く社会へと自立なされますように。

そしてご家族さまにおかれましては、また安心して生活が送れますように。

これからも責任を持って継続した支援を続けて参りたいと思います。