娘がパーソナリティ障害で、孫の面倒をみた方がよいか悩んでいる。
娘さんがパーソナリティ障害で、孫(娘の子ども)の面倒を親(祖父母)側でみた方がよいか悩まれている場合ですが、その援助を前向きに検討されることは娘さんの安心につながる場合が少なくありません。積極的にそれを検討していただければと思います。
パーソナリティ障害を抱えるお子さんの心の中には、(親や周囲に対して)「頼りたいけど、頼ってはいけない」「助けてほしいけど、それを言えない」と葛藤する心情が少なくありません。自分でそのSOSをどう出したらいいか迷う場合が少なくないのです。これは、その逆パターンのお子さんで、例えば、育児を無責任かのように押しつけてくるお子さんの中にも、前述の心情が潜んでいることは多くあります(臨床ケースより)。
とは言え、親御さん側で一方的にその判断を決めることは正しくないので(リスクがあるので)、娘さんの意見や気持ちを尊重しつつ、「(子どもの)頑張りを親はちゃんと分かっている」「親として協力したい」の分部を伝えつつ、またお子さんの同意を得ながら、援助の内容や機会を検討していただければと思います。
家庭でパーソナリティ障害を支えるという事は、ときに家族資源をフル活用しなければならない場合(時期)もあります。その際、一般的な固定観念は超えて、より柔軟で思い切った発想・アイディアが必要な場合もあります。もしその点についてご相談があれば、当センターまでお問い合わせください。