娘が推し活にのめり込んでいる。

メン地下やメンコンに通い、

投げ銭、グッズにお金を溶かす。

そして軍資金調達のために、

パパ活、立ちんぼなどを繰り返す。

親からすれば、

「どうしてそんなことをするの?」

「そんなことをして何になるの?」

「普通にアルバイトじゃダメなの?」

と思ってしまうでしょう。

そして、

「そんなことをするのは非常識だ」

「完全に依存症になっている」

と、娘の行いを知った親の口から

否定的な言葉が飛び出してしまいます。

ここで親がしてはいけないこととは、

娘の表立った行動だけを見て、

分かったつもりになることです。

推し活やパパ活なども、

表面だけを見れば

「お金を散財して困ったものだ」

「男に夢中になってだらしない」

という、ただの問題行動に見えます。

けれどもその行動を

娘が心から必要としている理由まで

理解しようとする親は多くありません。

 

 

娘の視点に立って考えてみる

例えば、娘さんが推し活に

かなりのお金を使っているとします。

親から見れば、

「大金をつぎ込む理由が理解できない」

となってしまうかもしれません。

しかし、重要なのは、

「いくら使ったか」ではありません。

なぜ娘さんはそこまで夢中になって

“推し活を必要としているのか”です。

推しのことが本当に好きだからなのか。

その場所(コミュニティ)に行くと、

自分が認められていると感じるからか。

日常生活では得られないような

居場所を感じているのか。

寂しさを埋めているのか。

自分自身の価値を確認するためか。

親から見れば「ただの浪費」に見える

理解しがたい行動の中にも、

本人にとっては別の意味が

存在していることがあります。

パパ活についても同じです。

「お金が欲しいからやっている」

それだけで片づけてしまうと、

娘がそこにこだわる理由が

見えなくなってしまいます。

お金そのものが目的なのか。

誰かに必要とされることを

求めているのか。

自分の価値を確認しているのか。

親にも話せない悩みがあるのか。

もちろん、すべての娘さんに

同じ心理が当てはまりはしません。

だからこそ、

「きっとこういう理由だろう」

と親が決めつけるのではなく、

何がこの子を支えているのか」

と考えることが大切なのです。

 

 

簡単に判断してはいけない

親はどうしても、

娘の分かりやすい変化を見ます。

推し活を始めた。

パパ活を始めた。

お金を使いすぎている。

これらがなくなったら、

「娘はすっかり良くなった」

と判断できます。

反対に、

まだ推しにお金を使っている。

隠れてパパ活を続けている。

いつの間にか借金までしていた。

となれば、

「何も変わってないじゃないか」

と思ってしまいます。

しかし、人の変化は、

そんなに単純ではありません。

例えば、以前は親に何を言われても

自分のことを考えようとしなかった娘が、

「このままではいけないと思う」

と話すようになった。

あるいは、

「私はなんであんなことを…

と、自分の行動について

客観的に考えられるようになった。

こうした変化は外から見ると

気づきにくく、小さなものです。

それでも、本人の内面に起きている

変化としては重要な意味を持ちます。

それとは反対に、

一時的に推し活をやめられたとして、

根本的な解決になったかと言えば、

そうでない場合も少なくありません。

親が見るべきなのは、

「やっているか、やめられたか」

という部分だけではありません。

自分の行動をどう捉えているのか。

自分自身について

考えられるようになっているのか。

生活全体はどうなっているのか。

人間関係はどうなっているのか。

そうしたところまで見て、

娘さんの状態を正しく把握できます。

一つの行動だけで、

娘さんの「今」を決めつけないこと。

これも親にとって大切な視点です。

 

 

「信じる・信じない」の二択にならない

もう一つ、親が悩みやすいのが

「娘を信じていいのか」という問題です。

娘が「もうパパ活はやめた」と言う。

「これからは無駄遣いしない」と言う。

「自分でも分かっている」と言う。

その言葉を信じたいけれど、

過去に何度も約束を破られている。

すると親は、

「信じたいけれど、信じられない」

という状態になります。

ここで、

「娘を信じるか、信じないか」

の二択にしてしまうと、

親は苦しくなります。

信じるとは、

娘の言葉をすべて事実として

受け入れることではありません。

また、一度嘘をついたからといって、

言葉をすべて疑うことでもありません。

大切なのは、

「娘の言葉」と「娘の状態」を

分けて見ることです。

「大丈夫」と言っているなら、

「本当に大丈夫なのか」

生活の様子や行動、

本人の心理状態なども含めて考える。

「もうやめた」と言っているなら、

「なぜやめられたのか」

「本人はどう感じているのか」

まで考えてみる。

親が見ているのは、

あくまで娘さんの一部分です。

家の中で見せる顔と、

外で見せる顔が違うこともあります。

親には話していないことが

あるかもしれません。

私たち大人もそうですよね?

だからこそ、

「娘を信じるべきか」だけで

答えを出そうとしないことです。

親だけでは分からない。

判断する材料が足りない。

そう感じるのであれば、

それは親だけで判断することに

限界があるということです。

推し活もパパ活も、

表面的な行動だけを見れば、

「やめればいい」と簡単に思えます。

しかし、本当に見なければならないのは、

「なぜ娘は、それを必要としているのか」

という部分です。

娘の行動を否定するだけではなく、

その行動の奥にあるものを見る。

そして、

親には見えない部分があると感じたら、

第三者(専門家)に相談してみる。

それが、娘さんの将来を考えるための

最初の一歩になることがあります。

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