
「また借りてるの…?」と言えない苦しさ
小さな買い物の延長が、気づけば数十万円の請求書に変わっていた──。
母親は、娘のスマホ画面に映るリボ払いの明細を見て息をのんだと話します。
「何か言えば逆ギレされるし、もうどうしたらいいか…」
娘はSNSで好きなインフルエンサーに感化され、「自分磨き」の名目でブランド品を買い、時には「推しに貢いでるだけ」と開き直るようになりました。
そのことに親が口を出そうとしても、「私のお金でしょ」と軽くあしらわれてしまうような状態で、娘名義のクレジットカード停止もできません。
両親は、娘が深夜に外出するようになってから、「ホストにでもハマってはいまいか…」という心配が大きくなっていました。
親の心配をよそに、家に売掛金の督促状が届いたことで、その心配は現実であることが確定してしまいました。
娘の金銭感覚の破綻の裏に承認欲求や孤独が隠れていると知っていたとしても、ホスト通いを事前に察知して抑止できていたかは定かでありません。

なぜ「浪費」はやめられない?
JECセンターへの相談の多くで共通するのは、娘が“お金”を通して、自分の存在価値を保とうとする構図です。
心理的に見れば、自己否定感や愛情飢餓が背景にあり、「誰かに必要とされたい」「見捨てられたくない」という強い不安が行動を支えています。
一方で、親も「娘をむやみに傷つけたくない」「娘から嫌われたくない」と思うあまり、注意や制止の言葉を飲み込んでしまうこともあります。
結果、親子双方が“言えない苦しさ”に縛られてしまい、状況はどんどん悪化していってしまう傾向が見られます。
しかし、家族だけでこの悪循環を断ち切るのは、正直に言って非常に困難です。
ですが第三者に介入してもらうことで、言いづらい言葉もズバリ伝えてもらうことができます。
また、第三者から言われると偏見が入りにくいためか、場合によっては親に言われるよりも素直に聞いてもらえることがあります。
重要なのは、“親に責められる場”ではなく“自分の話を聞いてもらえる場”を用意してあげることです。
JECセンターは、そんな家族の再出発のための第一歩を支えています。

話し合いで見えてくる本音
JECセンターでは、まず相談で状況を整理し、次に面談で娘さんの心理背景を丁寧に聴き取ります。
そして、親子話し合いサポートでは娘さん本人を交えての話し合いを専門スタッフ同席のもと、言葉が衝突せずに伝わるよう橋渡ししながら行います。
母親が「私からはどう伝えればわかってくれるのかわからなくなってしまったんです…」と言葉をこぼした際、スタッフが娘さんに静かに尋ねました。
「〇〇さん、今のお母さんを見て、お母さんの中にあなたへの“怒り”があると思う?」
娘さんはしばらく沈黙したあと、「怒ってはいないと思う…心配してくれてたんだと思う」と小さく答えました。
その瞬間、母親の目にうっすら涙が浮かび、場の空気が変わったのを感じました。
専門家の介入によって、親子の会話がなかなかかみ合わなくても、こうして感情の裏側にある“本当の気持ち”を伝える手伝いができます。

一緒にやり直してみましょう
金銭感覚の乱れや浪費行動を止めるためには、まず娘さん本人の心の理解から進めていく必要があります。
JECセンターでは、相談・面談・親子話し合いを通じて、「なぜ止められないのか」「親はどう支えられるのか」を一緒に探ります。
「何を言っても言うことを聞かない」と諦めるのではなく、「何を思ってそうしているのだろう」と捉え、歩み寄る気持ちを持ってみてください。
その上で、娘さんとの対話が難しいと感じるのであれば、私たち専門家にご相談ください。
その際は、専門スタッフがご家庭の歩調に合わせながら、親子が再び信頼を築いてやり直していける道を一緒に探していきます。

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ。
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。
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