・娘が風俗で働いていることを知った“あの日”
「お前、最近夜に出かけてるけど…何してるんだ?」
そう問いかけたのは、ある50代の父親。返ってきた言葉は「風俗だよ。別に犯罪じゃないし」という娘の冷たい一言でした。
頭が真っ白になり、怒鳴りつけたい気持ちを必死に飲み込んだ父親は、ただ黙ってその場を離れるしかありませんでした。
それからというもの、夫婦で毎日喧嘩。
母親は「私の育て方が悪かった」と泣き崩れ、父親は「仕事ばかりで何もしてこなかった」と自責の念に苛まれました。
ただ、「今さら何をすればいいのか分からない」という無力感が、2人を支配していたのです。
そんなときにネットで調べて目に入ったのが、JECセンターのコラムでした。
「娘を施設に預けるなんて、まるで見捨てるみたいだ」
多くの親御さんが、JECセンターに相談に来た際に最初に口にする言葉です。
でも実際には、「人に任せてしまっていいのか」「親として最後まで責任を持ちたい」「見放したと思われたくない」という“親心”のようでいて、その裏には“他人に知られたくない”“親失格と思われたくない”という他人本意な気持ちも少なからずあるのです。
そして一方で、娘さん自身が本当は親御さんの望むような「更生」や「回復」を望んでいないこともあります。
娘さんとって、“普通の幸せ”を望むことはむしろ苦痛なのです。
そんな時こそ、親御さん自身がまず現実を正しく知ることが大切です。
親御さんが変われば、娘さんは必ず気づきます。
ある日、JECセンターの「親が学べる講座」に参加した父親がいました。
「何もできなかった自分に、せめて学ぶことだけはできるかもしれない」と思ったそうです。
講座では、娘さんとの距離感、適切な声のかけ方、そして“信じて見守る”ことの難しさと大切さを学びました。
父親が変わったことで、母親の表情も和らぎ、家庭全体の空気が変わっていきました。
そして娘さんは、JECセンターに入所し、同年代の子たちと関わりながら、安心できる環境で少しずつ心を取り戻していきました。
「お父さんが何も言わずに講座を受けてくれてたの、知ってたよ」そう娘が話してくれたとき、父親は初めて「自分がやってきたことにも意味があった」と感じたそうです。
JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設では、風俗やホスト依存、家庭内暴力などの背景を持つ娘さんへの心理ケアを行い、受診を拒否する方や発達障害のある方にも対応しています。
今と違う環境に身を置くことが、回復の第一歩になります。
そして、卒業後も親子関係を持続的に支えるために、親御さんが接し方を見直し、信じて待つ姿勢を学ぶ支援も続けています。
家庭を守りたいと思うなら、まずは「親が学ぶこと」から始めてみませんか?
本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、相談、見学、面談という行動を起こすことで状況は大きく変化するきっかけになるはずです。