・ホストに貢ぐ娘、崩れていく親子関係
「もう、何度注意しても聞かないんです。通帳の残高がゼロになっても…」Mさん（仮名）は、大学生の娘がホストに夢中になり、昼夜逆転の生活を送るようになってしまったと語ります。
バイト代では足りず、親の口座から無断でお金を引き出すこともしばしば。
問い詰めると逆ギレされ、物に当たられる。
「娘が変わってくれるのを信じたい。でも、このままでは私の心が先に壊れてしまう」——そんな切実な声が、今も全国の親御さんからJECセンターには届いています。
親御さんは、どこかで「娘を信じたい」「自分で立ち直ってほしい」と願っています。
それゆえに、施設に預けることを「育児の失敗」と感じ、ためらう気持ちもよくわかります。
一方で、「見放したと思われたくない」「世間に知られたくない」「自分の育て方が問われるのが怖い」という他人本意な気持ちが、親御さん自身の選択を狭めていることもあります。
しかし、娘さんを守るためには、親御さんが限界を迎える前に助けを求める勇気を持つことが何よりも大切なのです。
ホスト依存の娘さんたちは、表面的には楽しそうに見えても、心の中では満たされない何かを抱えています。
その不安や孤独を忘れるために、ホストとの関係や夜の世界に逃げ込んでいるケースが多くあります。
だからこそ、「普通の生活に戻る」ことを本人が望まないことも珍しくありません。
大切なのは、娘さん自身の気持ちを無理に変えさせようとするのではなく、安心できる環境に身を置くことで、心の整理ができる場をつくることです。
JECセンターに心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設では、娘さんの一時的な受け入れとともに、親御さん向けの「親が学べる講座」もご提供しています。
この講座では、親御さんとしての関わり方、距離の取り方、信じて見守る姿勢を学ぶことができ、「どうして自分の言葉が届かなかったのか」が見えてきます。
また、JECセンターは受診を拒否するお子さんや、発達障害を抱える方の支援にも対応しており、症状や背景に応じた専門的なサポートが可能です。
家庭の中では感情の衝突ばかりだった娘さんも、JECセンターのような安全で温かい環境に身を置くことで、初めて自分と向き合うきっかけを得られることがあります。
また、再発を防ぐには、親御さんが今までの接し方を見直し、新しい関わり方を実践することが不可欠です。
JECでは、その継続的な取り組みを丁寧にサポートします。
卒業後も、再び困ったことがあればいつでもご連絡ください。
本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、行動を起こすことで状況は大きく変わるきっかけになるはずです。
私たちは親御さんと娘さんの回復を、長期的に見守り続けます。
