1.オーバードーズ(OD)の現状と背景

 

オーバードーズ(OD)とは、薬局、ドラッグストアで購入できる風邪薬や咳止め

 

その他、処方薬である向精神薬などを大量・頻回に服用することです

 

服用を繰り返すうちにそれまでの量では効かなくなり、オーバードーズにつながる恐れがあります。

 

さらに服用を続け、薬に依存してしまう。オーバードーズの影響で肝障害が起こったり

 

最悪の場合は心肺停止で死に至る場合もあります。

 

 

10代・20代の若い世代を中心にオーバードーズが増加しており、

 

従来の違法薬物と比較して、女性が多く、非行歴が少ないなどの特徴があるとされています。

 

その背景には、家庭や学校等で感じている「辛い気持ち」があり、

 

それを和らげるために市販薬に頼ってしまうことが考えられます。

※参考:「東京都保健医療局 市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)について」

 

いじめや虐待、親との関係が悪い、学校での孤立、トー横キッズ問題など、

 

オーバードーズの裏には深刻な問題が潜んでいる場合が多い。

 

全国で唯一、心理を中心とした宿泊休養施設である当施設が、

 

多くの相談を受けてきた経験と、娘さんを回復へ導いてきた実績をもとにお伝えます。

 

 

2.娘がオーバードーズを乗り越えた理由

 

20年以上パーソナリティ障害の方々とともに生活をしてきて、多くの娘さんたちの性格や個性を見てきました。

 

ただ単に一緒に暮らすのではなく、そばにいるからこそ見える性格や特性を感じることが出来ます。

 

オーバードーズの原因はいじめや虐待、家族不和、人間関係、学校や社会での孤立など理由は様々です。

 

その内、大半は家族関係(家族不和)であり、娘さんの中

 

「話したいけど、話せない」「聞いてもらえない」などの気持ちがあり、

 

さらに深い心の部分では「辛い」「苦しい」「寂しい」などの思いが隠されています。

 

それらをうまく言語化できない為オーバードーズをするしか方法がなかったのです。

 

 

オーバードーズは「自傷行為の一つ」であり、している時は「不安」「恐怖」を忘れられる自分が無になれる)と言います。

 

娘さんが言語化できない理由としては、

「否定されるのではないか」

「怒られるのではないか」

「信じてもらえないのではないか」

といった強い恐怖があり、

 

「話したいのに話せない」というジレンマを抱えながら、いつも現実から逃げているのです。

 

娘さんの心理には「信じてほしい」「否定せず聞いてほしい」などの思いが、必ずあります。

 

 

私どもは心理学マインドを通じて対話をしていきます。

 

具体的には、スタッフや同じ仲間と対話を繰り返していくうちに

 

「否定されず聞いてもらえた」「信じてもらえた」と感じることで、

 

娘さんの中で「話してもいいんだ」「聞いてもらえるんだ」と印象が変わっていきます。

 

「辛かった」「苦しかった」「寂しかった」などを言語化する練習を重ね、

 

徐々に心のバランスを取り戻されるようになり、

 

「もうあんな思いはしたくない」「しょうがないや~」と考えられるようになることが回復プロセスなのです。

 

家族だけでは難しいことですが、私ども心の専門家と協力することで、

 

ご家族の「娘の命を守りたい」という切実な願いから始まり、行動に移すことでもたらす結果があります。

 

ぜひともご相談ください。

 

 

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JECパーソナリティ障害宿泊・心理センター (担当 佐藤)

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