ホストクラブから出禁、家庭での暴発

 

10代後半の娘がホストクラブに頻繁に通っていたことを知った時、親は驚きと不安で胸がいっぱいでした。

 

しかしある日、ホストクラブ側から「もう出入り禁止」と告げられ、事態は急変します。

 

娘さんは受け入れてくれる居場所を失い、家で大声をあげて暴れたり、怒鳴ったり、情緒不安定な様子を繰り返すようになり、「無視される」「家に帰ってこなくなる」「お金を貸さないと攻撃的な態度や言葉になる」などが増えていきました。

 

時には自傷行為(オーバードーズ、リスカ)に走り、親御さんは一刻も早く医療につなげたいと病院やクリニックを勧めますが、娘さんは「私は病気じゃない」と拒否。

 

「以前の娘に戻ってほしい」と願っているが、状況は悪化するばかりで、親御さんは頭を抱えながら「どうすればよいのか」と途方に暮れていきました。

 

 

ホストクラブから出禁になるほど荒れる娘さんは、発達障害やパーソナリティ障害を抱えているケースが多いと考えられます。

 

しかし、障害者総合支援法に基づく制度では対象外となることが多く、自立支援グループホームも受け入れを断る場合が少なくありません。

 

児童相談所は「虐待ではない」と判断して動かず、警察に相談しても「犯罪ではない」として取り合ってもらえません。

 

親御さんは複数の窓口を必死に回りますが、結局はたらい回しにされるだけ。

 

医療機関も娘さん本人が拒むため扉は閉ざされたまま、家庭には荒れる娘さんと疲弊した親御さんだけが取り残されていきます。

 

 

こうした中で見つかるのが、JECセンターです。

 

JECセンターは、心理ケアを中心に行政や法律では対応できない領域に特化した全国でも数少ない民間の入所施設です。

 

病院の入院退院を繰り返しても改善しないケースや、本人が治療を拒否する場合、さらには警察や児童相談所でも動けなかった事例を受け入れ、スタッフが家族の一員として親御さんでは入り込めなかった、分からなかったところをサポートし数多くの家庭を救ってきました。

 

ここでは心理ケアを重視し、仲間同士の交流や専門スタッフとの対話、セラピーやイベントを通して本人が安心を取り戻せる環境を整えています。

 

さらに保護者に対してもLINEや電話で密に連絡を取り合い、進捗や気づきを共有する体制があります。

 

制度の網からこぼれ落ちた家を支えてきた実績があり、まさに「最後の砦」といえる存在です。

 

 

家族間の問題は複雑で、法整備も十分に追いついていません。

 

特に未成年の心理ケアを専門的に受け入れる機関は極端に少なく、軽度〜中程度の精神疾患や依存傾向を抱える子どもの居場所はほとんどないのが現状です。

 

そのため、親御さんが一人で抱え込み、心身ともに疲れ果ててしまうケースが後を絶ちません。

 

本人を施設に連れてくることが困難な場合でも、具体的な提案や助言も行っています。

 

ホストクラブ出禁となり、「以前の娘に戻ってほしい」という親御さんの願いとは逆に家庭で荒れ続ける娘さんにどう向き合えばよいのかわからないと迷う親御さんこそ、JECセンター相談してほしいのです。

 

行き場を失ったご家族に寄り添い、安心と救いを提供することこそがJECセンターの使命です。

 

 

*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。