1.子どものゲーム課金問題

近年、ゲーム障害という言葉と共に「ゲーム依存」「ゲーム課金」といった問題が議論されています。

 

アメリカや中国、その他世界規模で問題視されているゲームに関するトラブルは、

 

日本でも病院クリニックなどを中心に相談や対応が進められています。

 

ゲームはもともと子どもから大人まで幅広い層で楽しめるエンターテイメントですが、

 

熱中しすぎると日常生活に支障をきたしてしまうという側面も持っています。

 

特にゲーム課金はよくニュースなどでも問題として取りあげられており、

 

二十代の若者が月に課金する額は平均5000円、多い人で10万~20万円使うと言われています。

 

まだ自分の稼ぎを持たないようなお子さんがそのような高額課金をしてしまったら、

 

その請求は全て親へ行くため、お子さんには「厳重注意」が言い渡されます。

 

 

2.ゲーム課金を止めるには?

お子さんがゲームに没頭するのにはいくつかの理由が考えられます。

 

心の中に不安焦り、ストレスなどが蓄積しているパターンと、

 

発達障害(ADHD,ASDなど)の特性があるパターンです。

 

特に発達特性が関係している場合は、何度忠告しても病的に繰り返されてしまうことが多いです。

 

「ランキングで上位をキープするため」「好きなキャラを引き当てるため」

 

ゲームのこうした射幸心を煽るようなシステムは発達障害と非常に相性が悪く

 

深刻な依存症へと発展していってしまうことが懸念されます。

 

※発達障害は、ゲームをすると脳内のドーパミンが過剰分泌された状態(興奮、覚醒状態)になるため。

 

 

当施設では、お子さんがゲームにハマる理由の一つである「心の中の不安や恐怖」に注目してケアを行っています。

 

もっと掘り下げていくと、その原因は家庭の問題や社会での人間関係などに起因していることがわかってきます。

 

あとはお子さんの中にある「生きづらさ」を言語化できるようサポートしていくだけです。

 

ゲーム課金がやめられないお子さんは、現実世界に興味や関心を見出せず、

 

ゲームの世界に没頭してしまっていることがほとんどです。

 

だからといって、ゲーム端末を取り上げればいいという単純な問題ではありません。

 

お子さんのやっていることを否定したり禁止するのではなく、

 

まずはゲームに夢中の、ありのままの姿を認めてあげることから始めなければなりません。

 

親として「そんな悠長な…」と焦りを感じてしまうかもしれませんが、

 

お子さんなりの理由があってそうしている以上は「受け止めてあげる」必要があります。

 

その上で、課金額を減らしていくよう働きかけていくのです。

 

発達障害がある場合は本当に忍耐の要る作業となります。

 

スタッフが連携してお金の流れをコントロールする仕組みを作ったりもします。

 

同時に、外の世界へ関心を持ってもらうための働きかけも行っていきます。

 

おでかけに行ったり、外食したり、体を動かしてみたり。

 

昼夜逆転しているようであれば、「昼は活動して夜は眠る」という健康的な生活サイクルを促すことも忘れてはいけません。

 

以上が当施設の行っている心理マインドに基づいた宿泊休養の様子です。

 

ゲーム課金の原因が心の問題である以上、こうしたケアが一定の効果を示すことは必然です。

 

家族だけでは難しい作業ですが、私ども専門家の力を借りて行き過ぎた課金をやめさせましょう。

 

お子さんの未来のためにも、早めの対策が必要です。

 

ゲーム課金でお悩みでしたら、ぜひご相談ください。

 

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