「もうホストには行かない」

「風俗は辞める」

「ODしないと約束する」

「彼とは別れる」

そう約束したはずなのに、

数日後には同じことを繰り返している。

娘を信じようとしても裏切られ、

怒れば反発され、

優しく接すればまた騙される。

そんな状況の中で、

「この子は何を考えているの?」

「約束を守る気がないの?」

と苦しんでいる親御さんは

少なくありません。

実は、嘘や問題行動を繰り返している

娘さんたちの心理を分析していくと、

“親を騙してやろう”という

悪意がないことがわかってきます。

そうした娘さんの心理は、

親からは見えにくいのです。

 


「約束した時は本気だった」が最も多い

親御さんが驚かれることの一つが、

「約束した時は本当に守るつもりだった」

というケースです。

例えばホスト通いを続ける娘さん。

親に泣きながら謝り、

「もう行かない」

と約束します。

しかし数日後、

担当ホストから連絡が来る。

会いたい気持ちが強くなり、

「今日だけ」

「これで最後」

と思って店へ向かう。

結果として約束を破ることになります。

これは風俗、パパ活、

メン地下、メンコン、

自傷行為、ODなどにも

共通しています。

親から見れば嘘ですが、

本人の中では約束した時点では

大真面目に“そのつもりだった”のです。

ただ、その決意よりも

問題行動へ向かう衝動や

依存の力が強かった。

その結果として、

約束が守れなかったのです。

 


問題行動別に見る「約束を破る心理」

ホスト・メンコン・メン地下の場合、

親との約束よりも、

「推しに嫌われたくない」

「担当を失いたくない」

という不安が優先されます。

娘さんの中では、

親との関係よりも

推しとの関係の方が

重要になっていることもあります。

そのため、

「親との約束を守る」

よりも

「担当から見捨てられない」

を選んでしまいます。


風俗・パパ活の場合

親には辞めると言いながら

続ける娘さんもいます。

背景には金銭問題が

隠れていることが少なくありません。

ホスト代。

借金。

生活費。

ブランド品。

推し活費用。

辞めたい気持ちはあっても、

「辞めたらお金が足りない」

という現実があるため

約束を守れなくなります。

また、

「本当のことを言ったら怒られる」

という恐怖から

嘘を重ねるケースもあります。


自傷行為・ODの場合

「もうやらない」

と言っていたのに繰り返す。

親御さんにとっては

最も理解しがたい問題かもしれません。

しかし本人にとっては、

自傷行為やODが感情を落ち着かせる

手段になっていることがあります。

苦しみが強くなった時、

理性より先に行動してしまう。

結果として約束を守れなくなります。

本人も

「またやってしまった」

と強い自己嫌悪を抱えていることが

少なくありません。

 


娘が本音を言わないのはなぜ?

親御さんの中には、

「なぜ本当のことを話してくれないのか」

と悩む方もいます。

しかし娘さんが本音を隠す理由は、

親を嫌っているからではありません。

むしろ、

怒らせたくない。

失望させたくない。

泣かせたくない。

そうした気持ちから

隠している場合もあります。

問題は親子の双方が

本音を話せなくなることです。

娘は怒られると思って隠す。

親はまた騙されたと問い詰める。

その繰り返しの中で、

親子関係は壊れていきます。

 


約束を守らせることだけでは解決しない

多くの親御さんは、

「どうすれば約束を守らせられるのか」

について、必死に考えます。

しかし実際には、

約束を破る原因が解決しなければ

状況は変わりません。

ホストへの依存。

風俗から抜け出せない事情。

自傷行為に頼る心理。

家庭内で抱えている苦しさ。

根本的な問題が残ったままでは、

何度約束をしても、

同じことが起きやすくなります。

JECセンターには、

「何度も約束を破られた」

「もう娘の言葉を信じられない」

という相談に来られる親御さんが

とても大勢います。

そのため、私たちは

娘さんだけを見るのではなく、

親御さんのお話も伺いながら、

なぜ約束を破り続けてしまうのか?

その背景にある心理や環境を

一緒に整理していきます。

もし現在、娘さんのことで

「何を言っても約束を守らない」

「嘘ばかりで本音が分からない」

と感じているのであれば、

一人で抱え込まずにご相談ください。

約束を破る行動だけを見るのではなく、

その奥にある娘さんの苦しさや

心理を理解することが、

回復への第一歩になることがあります。

 

 

 

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。

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