「結果」で評価されてきた育ち

「いい学校に入れば安心」「安定した職に就けば幸せ」

 

多くの家庭で繰り返されてきたこの言葉は、親の“安心を求める育て方”から生まれたものです。

 

そこには悪意はありませんが、娘にとっては「自分の価値=成果・お金」と感じるメッセージにもなり得ます。

 

愛情よりも“結果”で評価される経験が続くと、「お金があれば安心」「成果がなければ意味がない」といった歪んだ信念が形成されていきます。

 

親子間の会話が「どう感じたか」より「どうすべきか」で終わってしまう家庭では、共感よりも合理性が優先されます。

 

娘は、温かい言葉や信頼よりも“確実に見えるもの=お金”に心の拠り所を求めるようになります。

 

こうした背景から、「パパ活」「夜職」「投げ銭文化」といった、“お金でつながる安心”に傾く娘たちが増えています。

 

親としてそんな娘の問題行動に「心配」「怖い」と感じても、娘にはその言葉が“古い価値観の押しつけ”と受け取られてしまうのです。


SNSに影響され、権利を盾にする

SNSでは、パパ活や夜職で高級ブランドを手にし、旅行や贅沢な食事を楽しむ女性が「自立した現代女性」として発信されています。

 

フォロワーの称賛を浴びるたびに、彼女たちは“承認の快感”を得ます。

 

見る側も「努力しなくても手に入る」「効率的に稼ぐのが賢い」と錯覚してしまうのです。

 

こうした“即時承認文化”は、「努力より要領」「人間関係より効率」という価値観を社会に浸透させました。

 

結果として、「お金が全て」「効率こそ正義」という考え方が若者の間に根づいていきます。

 

さらに、SNSでは「人権」「自由」という言葉が独り歩きし、「私は自由に生きたい」「親に干渉されたくない」という極端な主張が拡散されています。

 

本来、権利は他者との関係性の中で成立するものですが、今の若者には“自分の都合を守るための盾”として使われることが増えています。

 

そのため、親が心配して声をかけても「人権侵害」「放っておいて」と拒絶され、親子関係が断絶してしまうケースも少なくありません。


「即時報酬」依存

「お金が全て」という価値観の根底には、実は“心の空洞”があります。

 

「自分には価値がない」「誰も自分を理解してくれない」という感覚を埋め合わせるために、お金や承認を手っ取り早く得ようとするのです。

 

パパ活や夜職を通して“必要とされる感覚”を得た娘は、一瞬だけ安心しますが、すぐに不安が戻り、また同じ行動を繰り返します。

 

これは心理学的に“報酬系回路”の過剰反応と呼ばれます。

 

「お金=快感」「承認=快感」という脳の学習が進むと、理屈では止められなくなります。

 

親が「危険」「将来が心配」と言っても、脳が“快感”を求めている状態では届かないのです。

 

このように、家庭・社会・個人心理が三層的に絡み合うことで、「お金が全て」「効率こそ正義」という信念が強固に固定化していきます。

 

親が感じる“無力感”は決して異常ではありません。今の時代の構造が、親をそう感じさせているのです。


JECセンターの「価値観リハビリ」

JECセンターでは、行政の指導的支援とは異なり、「心の再教育」と「家族の再構築」をサポートしていく過程で、価値観のリハビリが行われます。

 

1️⃣ 娘さんへの支援
JECセンターでは、「稼ぐこと」ではなく「信頼されること」「感謝されること」で満たされる体験を重視しています。

グループワークや作業療法を通じて、他者と助け合いながら“お金以外の安心”を実感できる環境を整えています。

スタッフは娘さんの心に寄り添い、親では入り込めなかった本音の部分に触れていきます。

 

2️⃣ 親御さんへの支援
親御さんには、「正しさ」や「安心」を求めるあまり見落としてきた“心を見る力”を取り戻してもらうカウンセリングを行います。

焦りや罪悪感、周囲への見栄など、親の中にある負担を一緒に整理し、「変わる準備」を整えていきます。

娘さんが変わる前に、親御さんが“受け止める土台”を持つことが、家族再生の第一歩となります。

 

3️⃣ 社会へのメッセージ発信
JECセンターでは、コラムや講座を通じて「お金=価値」「自立=孤立」といった風潮に対し、“共感”“信頼”“感情の共有”こそが本当の豊かさであるというメッセージを発信しています。

JECセンターのサポートは、単なる一時的な保護ではなく、環境を変え、心理休養を与え、親子双方を同時に支える「包括的支援」です。

スタッフはまるで家族の一員のように伴走し、親子がもう一度心をつなげるための橋渡しをします。

「お金が全て」という思想は、親の“安心を求める育て方”社会の“即時承認文化”本人の“心の空洞”

 

この三者が絡み合って形成された“現代型の心の防衛反応”です。

 

JECセンターは、その防衛を責めず、「心の安全基地を再構築する場」として、娘さんと親御さんの双方に“安心の再体験”を提供します。

 

そこから初めて、「お金より人」「自由より絆」という感覚が娘さんの心に芽生えていくのです。

 

「もうどうすればいいかわからない」と感じたときこそ、JECセンターへご相談ください。あなたと娘さんに、もう一度“信じ合える関係”を取り戻すお手伝いをします。

 

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。

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