娘と親が抱える現状とリスク

 

高校卒業後、Bさん(仮名)はホストクラブ通いが日常化し、過剰な出費や夜間外出が続きました。

 

母親は注意を重ねるものの、娘は反発を繰り返し、「話が通じない」「会話にならない」「平気で嘘をつく」などで親子間の会話は減少。

 

そして娘のことが「会話できず、もう信じられない」と母親は思いJECセンター電話相談のきっかけでした。

 

 

孤独感や承認欲求が高まる中で、事件や犯罪に巻き込まれるリスクが顕在化しており、こうした問題の背景には、家庭内での心理的距離やストレスの解消手段としての依存行動、自己肯定感の低さなど複合的要因があると考えられ、専門的支援が不可欠です。

 

BさんはJECセンターに入所することで、安全で安定した環境の中で心理ケアを受け、自己理解と変化のきっかけをつかみました。

 

スタッフは家族の一員として、母親が入り込めなかった、わからなかったところのサポートや生活面での指導を行います。

 

母親もLINEや電話で状況を共有でき、サポートの一員として参加可能です。

 

 

また、必要に応じてJECセンターは警察と連携し、親御さんを通じてBさんの犯罪抑止のために協力を要請。

 

警察の調査や確認にも協力を惜しまず、過去にはある親御さんが娘さんの相談がきっかけとなり、安全を確保し、保護協力や確認、事情聴取などと同時に、スタッフが家族の一員として家族関係の再構築や自立を促した結果、新宿警察から感謝状を授与され、署長から「こうした施設は必要ですね。」と高く評価されました。

 

成年の犯罪抑止に対しても、今後の協力が期待されています。

 

 

入所期間を通して、Bさんは次第に落ち着きを取り戻し、自分や母親と冷静に向き合う心の準備が整いました。

 

心理的変化により自己理解を深め、将来について考えられるようになっています。

 

母親は長年の心配や負担から解放され、娘さんの成長を安心して見守れるようになりました。

 

JECセンターでは、心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設として安全な生活環境の提供に加え、スタッフが家族の一員として親御さんが入り込めなかった、わからなかったところをサポートし、ご家族と電話やLINEで参加できる仕組みを整備しています。

 

本人が施設へ連れてくることが難しい場合でもいち早くサポートにつなげられるような提案や助言をしています。

 

娘さんのホスト依存や問題行動で悩む家庭は、まずJECセンター相談することが、再出発への最初の確実な一歩です。

 

*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。