いくら我慢しても子どもの非行は止まりません

年頃のお子さんは、家庭内での言葉遣いや態度にも変化が生じることは当たり前です。

しかし、度を越した暴言や、頻繁に物に当たる、反抗的な態度が目立つようになったら注意が必要です。

JECセンターへ問い合わせされたNさん一家も、女子大生と女子高生の娘さん姉妹の態度の違いにやきもきしていたそうです。

 

Nさんが最初に事の重大さに気付いたのは、女子高生の妹さんが学校で友達とトラブルがあったと聞かされた日からでした。

何も言わずに帰宅後、苛立ちをぶつけるように自室へと勢いよく戻り、その日は部屋からなかなか出てきませんでした。

女子大生のお姉さんは今まで何一つ問題を起こしたことがないそうでしたが、妹さんは少し違っていたようです。

 

やがて妹さんは物によく当たるようになり、ついには親にも手を上げるまでに…。

さらに、夜遊びや万引きといった非行も見られるようになり、家族の不安は募る一方でした。

多くの親御さんは「しばらくすれば落ち着くだろう」「自分が我慢していればいい」と考えがちですが、実際にはほとんどのケースで悪化が確認されており、軽視することは大変危険です。

 

 

行政相談で限界を感じたらJECへ

Nさん夫婦は当初、警察にも相談しましたがアドバイスをもらうだけにとどまり、解決には至りませんでした。

「未成年 非行 対処法」「家庭内暴力」などを検索し、ネットで紹介されている方法を一通り試してみましたが、それもほとんど効果がありませんでした。

 

頭ごなしに叱らず、冷静に話を聞く、家庭ルールを見直す…とあったので、努力はされたものの、状況は改善されなかったそうです。

JECセンターでヒアリングしていくうちに、Nさんの娘さんが非行に走り始めた原因背景には、親子関係の不和や、本人の心の問題、さらにはパーソナリティ障害の可能性も浮上してきました。

親子の話し合いは成立せず、毎日が緊張と恐怖の連続となっていたため、急遽JECセンターで面談を受ける流れになったのでした。

 

 

JECと一緒に解決の希望を探る

JECセンターが家庭内暴力や非行、未成年の問題に専門的に対応し、心理ケアまで行う数少ない施設だと知り、相談を決意されたNさん夫婦。

スタッフから「親子関係の影響が大きい可能性がある」と指摘を受け、詳しい原因を探るため入所をご提案。

 

ご家族も同意され、サポートが始動。後に心理士による検査を受け、やはり娘さんにはパーソナリティ障害の可能性が考えられるという結果となりました。

けれど、入所の甲斐あってか、これまで気づけなかった要因を知ることができたため、専門的なケアを受け始めたことで、少しずつ落ち着きを取り戻し、非行や暴力の兆候も減少していきました。

スタッフからその様子の一部始終が共有され、Nさん夫婦もほっと一息つくことができ、徐々に安心を取り戻されていかれました。

 

JECセンターは必要に応じて警察とも連携し、家族の安全を守りながらサポートしています。

しかし、未成年の非行や家庭内暴力といった複雑な問題に対し、法整備はまだ十分に整っていないため、警察や相談窓口だけでの解決はなかなか難しいのが現実です。

 

だからこそ、JECセンターは「他機関では対応が難しい領域」を専門とし、子どもには仲間同士の関わりやセラピー活動、安心できるスタッフとの対話を提供しています。

保護者様とは、LINEや電話での情報共有を通して不安を軽減してもらいながら、一緒に解決のためには何が必要かを探っていきます。

同じ悩みを抱えている方がこの記事をご覧になっていたなら、JECセンターへ早めにご相談ください。

 

*JECセンターでは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ

元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいたサポートを提供しています。