・家族が直面する「ホスト通い」の現実と苦悩
「A子(17)」は、夜遅くに外出し、ホストクラブに入り浸るようになりました。
親は異変に気づき、問いただしたところ、A子は友人と称してはいたものの、実際にはパパ活や立ちんぼに近い行為でお金を得ていることが分かりました。
その間、平気で嘘をつき、借金まであり、何度もやめてと言いましたが、やめることはありませんでした。
母親のBさんは、慌ててインターネット検索で「ホスト依存」「未成年 ホストクラブ」「娘 パパ活 相談」などのキーワードを調べ、行政やカウンセリング機関に連絡しました。
しかし返ってくるのは「未成年なので警察に」「一度病院を」といった回答ばかりで、決め手に欠けました。
娘ともまともに会話できず、家庭は混乱する一方。
孤立無援のように感じたBさんは、最後の望みとしてJECセンターに相談する決断をしました。
ホスト通いの背景には、親御さんは一生懸命子育てを頑張ってきましたが、いつしか親子関係の歪みや家庭内の葛藤が大きく影響していることがあります。
さらに、親も子も気づかないまま発達障害やパーソナリティ障害を抱えている場合も少なくありません。
こうした複雑なケースは行政や一部の医療機関だけでは対応が難しく、根本的な解決には至りません。
特に未成年がホストクラブやパパ活に関わる場合、受け入れ可能な施設は限られています。
JECセンターは、そんな困難なケースにも積極的に対応してきました。
その結果、立ち直りや家庭の再生に至った実績もあり、地域社会から「他にない受け皿」としての評価を受けています。
JECセンターは、心理ケアに特化し、全国でも数少ない民間の入所施設であるため、娘さんをお預かりしながら、行政や警察と連携しながらサポートに当たることもあります。
過去には、ホストクラブをめぐるトラブル解決に協力し、警察署から感謝状をいただいた実績があります。
これは、非行防止や青少年の健全育成に貢献した証でもあります。
サポート内容は幅広く、娘さんには心理的な安心を得られる環境を提供し、スタッフが親御さんでは入り込めなかった、わからなかったところを家族の一員としてサポートし、仲間や専門スタッフとの交流、セラピーやイベントを通じて自己回復力を養います。
一方、保護者にはスタッフからLINEや電話で進捗報告を行い、細かな変化を共有。
親御さんが安心して支えられる体制が整えられているのです。
こうした問題は社会的にも大きな課題ですが、法整備や行政の支援体制はまだ十分とはいえません。
だからこそ、JECセンターはあえて他の機関が踏み込みにくい領域を専門に扱っています。
「どこに頼ればいいのか分からない」と悩むご家族に、心理ケアと居場所を提供し続けることが私たちの使命です。
家庭と社会をつなぐ架け橋として、JECセンターは全国からの相談を受け入れています。
本人を施設に連れてくることが難しい場合でも具体的な方法を提案し、助言もしています。
未成年の娘さんの行動に限界を感じ、孤立しているときこそ、どうか一人で抱え込まず、JECセンターにご相談ください。
*本コラムは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の回復実績を持つ
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した”心理休養”に基づいています。