気分障害とは
代表的なものには「うつ病性障害(うつ病)」や「双極性障害(躁うつ病)」などがあり、主に気分に関係する疾患のことを「気分障害」と言います。
発達障害、睡眠障害、不安障害、パニック障害と合併して表れることもあり、社会生活に多大な影響を及ぼし、不登校、休学(休職)、ひきこもり、家庭内暴力などの原因にもなりかねます。
症状
「うつ状態」の主な症状
- 一日中落ち込んだ気分でいることが多い。
- 何もかもがおっくうに感じる。
- 何をやっても楽しめない。
- 食欲がない。
- 疲れているのに眠れない。
- イライラして落ち着かなくなる。
- 死にたいと考えることが多くなる。
「躁(そう)状態」の主な症状
- 怒りっぽくなり、頻繁に説教してしまう。
- 横暴な態度になり、人の意見を聞かない。
- 疲れを感じず、寝ていなくても平気。
- 浪費やギャンブル、逸脱した行動を取る。
- 多弁になり、とにかく人とたくさん話す。
- 落ち着きがなくなり、物事に集中できない。
- 自尊心の肥大により、気が大きくなる。
当施設の対応
多くの臨床研究※1や、当施設の臨床経験からも「パーソナリティ障害」は他の精神障害と並存しやすく、「気分障害」もその例外ではないことがわかっています。
現に、当施設の利用者のほとんどが「複数の精神症状・問題行動」を抱えています。
当施設では、この視点から「パーソナリティ障害の早期発見と早期治療・ケアによって、併存している諸症状にも改善の影響を及ぼす※2」と考え、その支援に力を注いでいます。
当施設の強制されないゆったりとした生活環境で、同じ悩みを抱えた仲間や支援スタッフとの関わり通して、焦らず、じっくりと自分の抱える悩みと向き合いながら回復を目指すことができます。
詳しくは関連記事「他の精神障害も抱えてる?パーソナリティ障害の実態とは」をご覧ください。
※1…Collaborative Longitudinal Personality Study;CLPS;2012(アメリカの国立精神保健研究所との共同研究)
※2…すべてのケースに当てはまるわけではありません。