当施設で行っているカウンセリングには、通常のカウンセリングとは異なる点が存在します。
それは、人格や性格(パーソナリティ)という深層の課題を視野に入れたケアを目的として展開するという点です。
その作業は、ご本人のとてもデリケートな問題(心の傷など)に触れる作業でもあるため、様々な視点を考慮して、懇切丁寧に進めることが重要とされます。
丁寧なカウンセリングが特徴
「丁寧なカウンセリング」であることが心の休養と回復のために大きな効果をもたらします。
特に、いくつもの症状(不眠、情緒不安、不安症、自傷他害など)を抱える方のケアにおいて、いきなり性格レベルの課題を突き付けることは禁物です。
まずはニーズに応じて精神科医療(お薬)などの力もうまく活用しながら、ある程度の回復を目指します。
そして、心理ケアの準備を得たところで、本格的なカウンセリングに臨むという流れが検討されます。
焦りからか、それらを飛ばして「カウンセリングを受けたい!」と急いでしまう方もいらっしゃいますが、それではムリな支援を強いることになり、支援中断(ドロップアウト)を余儀なくされたり、その後の症状の悪化や蔓延化を引き起こし兼ねません。
大切なことは、今の心身状態に合った回復メニューを組んでもらうことであり、ムリのない回復計画を着実に進めていくことです。
当施設ののカウンセリング現場では、その全体像を踏まえて、丁寧に進めていきます。
基本理念
- 安心、安全なカウンセリング環境が提供されること。
- 本人のペースが守られ、真の希望に沿って行われること。
- 秘密は守られる(例外規定は除く)。
- 認めてもらえる感覚を大切にする。
カウンセリングのメリット
カウンセリングでは、「自分の内面で起きていること」に気づきやすくなるというメリットがあります。
その気づきとは、後に自分の心を成長させるための重要な手がかりとなってくれるものです。
気づきの例として、次のようなものがあります。
- 今まで押し殺して来た思いや気持ち。
- 実は傷ついていた自分の内面。
- ずっと誰にも言えなかった思い。
- 本当は大切にしたい欲求や希望。
人格レベルの生きにくさ
人格障害を抱える人の生きにくさ(人格レベルの生きにくさ)には、次のようなものがあります。
- 他人に理解されない情緒の揺れ、自己存在の悩みがある。
- 他人や自分を信じられない悩みがある。
- 過去の体験に深く傷ついている自分がいる。
- 自分にとって大切な事も断念し、自暴自棄になってしまう。
- どう生きたらいいか(何を大切にしたらいいか)がわからない。
家族支援の大切さ
パーソナリティ障害や発達障害、関連した問題行動の結果、悩んでいるのは何もお子さんご本人だけではありません。
ご家族もまた混乱の渦中にあり、助け(支援)を求めていることも少なくありません。
- わが子との接し方がわからなくなってしまった。
- 親として、何をしてあげればいいのか…もう分からない。
- 正直なところ、自分も心身ともに限界である。
心の休養において、ご本人(お子さん)へのカウンセリングだけでなく、同時にご家族のカウンセリングや心のケアも重要と言われています。
それは、ご家族の心のゆとりが、何よりもご本人の心の成長を支える一番の資源となるからです。
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