解離性障害(DD)とは
解離性障害(Dissociative Disorder:DD)とは、強いストレスや心の傷が続くことで、記憶や感情、意識、自分自身の感覚が一時的に切り離される状態です。中でも、最も重篤な「解離性同一症(Dissociative Identity Disorder:DID)が有名です。
例えば、
- 急に別人のようになる
- 記憶が飛ぶ
- 自分が自分ではない感覚になる
- 現実感がなくなる
- 感情が急になくなる
このような症状が現れることがあります。
本人が演技をしているわけでも、怠けているわけでもなく、心を守るために起きている反応だと考えられています。

主な特徴
解離性障害の症状は人によって異なりますが、次のような特徴が見られることがあります。
①記憶が抜け落ちることがある
自分が何をしていたのか思い出せない、約束をした記憶がない、気づくと知らない場所にいたなど、一部の記憶が抜け落ちることがあります。
②自分が自分ではないように感じる
自分を外から眺めているような感覚や、体が自分のものではないように感じることがあります。現実感が薄れ、夢の中にいるような感覚を訴える人もいます。
③感情や人格が切り替わったように見える
急に話し方や表情、態度が変わることがあります。家族から見ると「別人のようだ」と感じる場合もありますが、本人にはその自覚がないことも少なくありません。
④強いストレスで症状が現れやすい
学校や職場、人間関係などの大きなストレスをきっかけに、症状が悪化することがあります。心を守るための防衛反応として起こると考えられています。
⑤日常生活に支障が出ることがある
症状が続くことで、学校や仕事に行けなくなったり、人間関係がうまく築けなくなったりする場合があります。

家族が間違いやすい対応
解離性障害は、本人よりも家族側が混乱してしまい、誤った対応として、意図せず本人を責めてしまうケースがよくみられます。
「あの時の事、本当に覚えていないの?」
「言っていることが違うよ、嘘ついているの?」
こうした対応は本人の不安をさらに強め、症状を悪化させることがあります。
反対に、症状を過度に恐れ、何も言えなくなってしまう家庭もあります。
責め続けることも、すべて受け入れ続けることも、どちらも家族の負担を大きくしてしまいます。

解離性障害は家族への支援も重要です
解離性障害の回復過程では、本人へのケアはもちろん、家族の本人への関わり方も重要になります。
特に、接し方、距離感、安心できる生活環境、家庭内のストレスなどが改善されてくることで、本人が少しずつ落ち着きを取り戻すケースがあります。
一方で、家庭だけで抱え続けてしまうと、親側も疲弊してしまい、親子関係が悪循環に陥ることも少なくありません。
だからこそ、家族単位で専門家と一緒に対応方法を学ぶことが大切です。

医療との役割分担
JECセンターは医療機関ではありません。
- 診断は行いません
- 治療(投薬・精神療法の実施)は医療機関が担います
一方で、医療だけでは十分に対応しきれない「生活・環境・関係性」の領域に対して支援を行います。
必要に応じて医療機関と連携・併用しながら支援を進めます。

JECセンターの支援対象と範囲
JECセンターでは、以下の条件に該当するケースの女性を支援対象としています。
- 年齢:15歳〜40代まで(未成年・成人を含む)
- 解離性障害の診断の有無は問いません
- 医療機関との併用が必要な場合は連携を前提とします
- 入所型の生活支援を行います
- 家族(主に親)への介入・支援を支援範囲に含みます
支援の目的は、特性そのものを短期間で変えることではなく、生活の立て直しと関係性の再構築を通じて、本人と家族が現実的に機能できる状態を整えることです。

JECセンターが行わないこと
支援の性質を明確にするため、以下の点を明記します。
- 問題行動を力ずくでやめさせる施設ではありません
- 強制的な入所は行いません
- 短期間での性格矯正を目的としません
また、生活環境調整の一環として、スマートフォンの持ち込みは原則として許可していません。
これは罰則ではなく、これまでの対人関係や依存行動を一時的に遮断し、生活リズムと現実的な人間関係を再構築するために必要な環境設定です。

支援の基本的な考え方
JECセンターの支援は、心理療法や薬物治療を行うものではありません。
- 生活リズムの再構築
- 対人関係における距離感の調整
- 家族との関係整理と役割の見直し
- 本人の主体性を損なわない合意形成
これら本人支援と家族支援を入所環境の中で段階的に行います。

相談・問い合わせ
JECセンターへの相談は、公式サイトの問い合わせ窓口から受け付けています。


