長期引きこもりとは
本ページで扱う支援対象は、主に15〜40代の女性を想定していますが、未成年・成人を問いません。
学生・無職・就労者のいずれも含み、年齢や社会的立場によって限定されるものではありません。
本ページにおける「長期引きこもり」とは、6か月以上にわたり、就学・就労・対人交流などの社会参加が著しく制限された状態が固定化している状況を指します。
単なる一時的な休養や充電期間、意欲低下とは区別し、生活構造そのものが停滞・閉鎖している状態を整理対象とします。

用語の整理
・「引きこもり」とは、本人の意思の有無にかかわらず、家庭内に生活領域が極端に限定され、社会的役割や関係性が長期にわたり形成されていない状態を指します。
・「長期」とは、概ね6か月以上継続し、改善や再参加に向けた具体的動きが見られない期間を意味します。
※診断名の有無や医療受診歴は、本ページで扱う前提条件とはしません。
よく見られる状態・行動
・昼夜逆転や生活リズムの崩れが慢性化している
・家族以外との接触がほぼなく、外出頻度が極端に少ない
・将来や進路の話題を避け、会話自体を拒否する
・スマートフォンやネット空間への依存が強まる
・注意や助言に対して過敏に反応し、家庭内の緊張が高まる
これらは性格の問題ではなく、生活環境・関係性・経験の積み重なりによって形成された状態として整理されます。

引きこもりが長期化する構造
長期引きこもりでは、
・失敗経験や対人不安の蓄積
・成功体験や役割の欠如
・家庭内で生活が完結してしまう環境
が重なり合い、行動を起こさないこと自体が安定した選択肢となっていきます。
その結果、
・外に出るほど不安が増す
・変化を想像するだけで強い抵抗が生じる
といった悪循環が固定化しやすくなります。

他の問題との併存可能性
長期引きこもりは、単独で生じるとは限らず、以下の問題と併存することがあります。
・不安障害や抑うつ状態
・対人恐怖や自己否定感の強さ
・ゲーム課金やネット依存
・恋愛依存や承認欲求の偏り
これらは相互に影響し合い、引きこもり状態を強化する場合があります。

医療・行政との関係(空白期間)
長期引きこもりは、必ずしも精神疾患として診断されるわけではなく、医療機関では経過観察に留まることも少なくありません。
また、明確な就労意思や障害認定がない場合、行政支援につながりにくい領域でもあります。
その結果、医療・行政のいずれにも十分に接続されない空白期間が生じ、家庭のみが対応を担い続ける状況になりやすい特徴があります。

JECセンターの支援範囲
JECセンターでは、無理に外出や就労を強制することを目的としません。
重視するのは、停滞した生活構造を段階的に動かすことです。
具体的には、
・入所による生活リズムと生活領域の再構築
・小さな役割や活動を通じた行動範囲の回復
・本人の同意形成を前提とした支援計画
・家族を含めた第三者介入による関係性の整理
を行います。診断や治療は医療機関が担い、必要に応じて併用します。

JECセンターが行わないこと
・本人の意思を無視した外出・就労の強制
・短期間での社会復帰や性格変容の要求
・医療行為や診断の代替
・懲罰を目的とした管理
通信環境の管理を行う場合でも、それは生活再構築を目的とした環境調整の一環であり、制裁を意図するものではありません。

家族にとって重要な視点
焦りや叱責は、本人の回避傾向を強め、引きこもり状態を固定化させることがあります。
一方で、全面的な放置や生活の全面保障も、変化の契機を失わせる場合があります。
家庭外の第三者が介入し、生活・時間・関係性を整理することは、長期化した状況を動かすための現実的な選択肢の一つです。

相談・問い合わせについて
長期引きこもりが支援や環境調整を必要とする段階かどうかは、個別の状況によって異なります。
JECセンターでは、状況整理を目的とした相談を受け付けています。


