娘に翻弄されてきた母
高校では友人とうまくいかない中、なんとか卒業することができた娘が今年成人を迎えた。
娘は、対人関係の不安と孤独を抱えていた。
表面的には明るく、誰とでもすぐに笑顔で接する娘。
しかしその裏では、常に「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という強い不安が渦巻いていた。
娘には境界性パーソナリティ障害との診断があり、些細な言葉の行き違いを「拒絶」と受け取り、怒りや悲しさが一気に爆発することがしばしばあった。
初めての恋人と別れた頃から、「誰かの特別な存在」であり続けたいという渇望が強くなったと言う。
誰かに必要とされている実感がないと、胸の奥が空っぽになってしまうような感覚がある…。
その空虚さは、いつも彼女を衝動的な行動へ駆り立てていた。

そんな時、夜の街で偶然出会ったホストは、娘の「特別扱いされたい」という欲求にぴったりハマってしまった。
甘い言葉を次々に投げかけられ、彼女はすぐにその世界にのめり込んでいった。
ホストの存在は娘の心の奥で燃え広がり、いつしか唯一の承認源(認めてくれる存在)になってしまった。
母は初めこそ「娘ももう大人なのだから」と、ある程度のことは許容していたが、娘の不安定な様子を見ている内に胸騒ぎが収まらなくなった。
ホストに見捨てられないために、「完璧な自分」でありたいという思いが次第に強くなり、整形したり、風俗で大金を稼ぐようになっていった。
それでも満たされることのない承認欲求は、さらに借金を重ね、お金という形でさらなる関係性を求める行動へと発展していった。
「だって私には彼しかいない…彼に誰よりも愛されたいんだもん」
「お母さんにだって、私の気持ちなんてわからないでしょ?」
その言葉は、母の胸を締めつけた。
娘の無機質な笑顔と、「見捨てられたくない」という恐怖が入り混じった叫びが、母には何より辛かった。
娘は誰かの言葉で一瞬満たされる自分を止められず、同時に拒絶されるかもしれないという恐怖に常に怯えていた。

医療だけでは届かない“生活と関係の問題”
ホストに依存する娘さんの様子を見て、「私の娘は、何があっても私が支えなければ」と思うのは、親として当然でしょう。
境界性パーソナリティ障害は、激しい感情の波、不安定な自己イメージ、対人関係の揺れが特徴です。
家族内においても、“見捨てられ不安”や衝動性からくる激しい言葉や行動が繰り返されます。
娘さんの症状は日常生活に深く影響し、家族ですら冷静な対応は困難を極めます。
こうした状態が続くことで家族は疲弊していき、静かに家庭崩壊が進んでいってしまうことが懸念されます。
専門機関を探しても、「本人の意思尊重」「制度の対象外」などの理由で十分な支援が得られないことが多いのも厳しい現実です。
この公的支援の限界により、家族が孤立してしまう状況を作っていることが非常に悔やまれます。

医療だけでは届かない“生活と関係の問題”
境界性パーソナリティ障害の治療では、専門的な心理療法が中心とされていますが、診断や通院だけでは日常の葛藤は解決しません。
病院での治療は重要であっても、家庭の中の関係性や行動のパターンは簡単には変わりません。
親は「原因を探し出し、娘を治したい」と考えがちですが、原因に囚われるだけでは改善は難しいのです。
感情の不安定さと衝動性は専門家の助言のもとで並行して、日々の生活の中で安定した環境を体験してこそ改善の糸口が見えます。
しかし、制度的な限界や介入の制約があり、公的機関ではこの“生活そのもの”に深く関わることが難しいのが現状です。

JECセンターが担う「生活ごとの受け入れ」
ここでJECセンターの役割が重要になります。
JECセンターは心理ケアだけの施設でも、相談窓口でもありません。
娘さんを生活ごと受け入れ、その日常の中で自己理解と感情のコントロールを学びながら、「生きる力」を育てていきます。
同時に、親御さんにも介入して、これまでの関わり方、距離感、期待と不安を共に整理します。
民間施設として、期限に縛られない長期的な視点で関われることが強みです。
制度的な制約を受ける公的機関とは異なり、生活再建という根本的な課題に向き合える環境を提供できるのです。
JECセンターが目指すのは、境界性パーソナリティ障害の症状だけを抑えるのではなく、娘さんが自分自身の人生を選び、歩んでいける土台をつくることです。
家庭という生活基盤の中で、支持的な環境を経験し、親子の関係を再構築することで、再発のリスクを低くします。
公的支援が届きにくい「生活と関係」の領域を補完し、娘さんと家族全体が新しい歩みを始める支援こそ、JECセンターが提供できる価値なのです。

JECセンター各種サポート

【総合効果】
8割のご家庭で娘さんの社会復帰や親子関係の回復を実感(当社比)
・心理宿泊休養…落ち着きを取り戻される
・心理カウンセリング&心理査定…原因を特定できる
・親子話し合いサポート…親子の行き違い、わだかまりを解消できる
・家族サポート…親の関わり方、姿勢が学べる
・相談支援(オンライン可)…不安から解放される
・再生医療後不安への心理ケアなど…状況に応じたケアが受けられる
まずは無料相談をご活用ください。
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