「私の勝手な判断であの子がもっと壊れたらどうしよう…」
ある母親は娘の止まらない問題行動に悩み、何度もその言葉を胸の中で繰り返していました。
夜もまともに眠れず、一日中娘のことが頭から離れないほど心配を重ね、それでも母は思ってしまいます。
「きっと今は嵐の最中なだけ。私が余計なことをしなければ、そのうち落ち着くかもしれない」と。
以前、母親は一度だけ娘にこう強く言ったことがありました。
「病院へ行こう、休もう、環境を変えて頑張ろう——」
その直後、娘は激しく泣き叫び、部屋に閉じこもり、数日間口を開かなくなりました。
その記憶が、母親の判断を止めていたのです。
「私が口を出すから悪化する」
「動く=刺激になる」
「何もしないほうが、まだ安全」
そう思い込むことで、母親は“動かない選択”を正当化していた節もあります。
けれどある日、娘がぽつりと漏らした。
「ママは、私がこのままでもいいんでしょ」
その一言に息が詰まった母親は、守っているつもりだったが娘には“見捨てられた感覚”として届いていたことに、ようやく気づいたのです。
「自分が勝手に動いて、もし娘がもっと悪くなったらどうしよう」という不安を抱かれるのは自然なことです。
実際、JECセンターには、ホスト通い、風俗、パパ活、家庭内暴力、精神的不安定さに悩む親から、同じ問いが何度も寄せられます。
本コラムでは、その疑問に正面からお答えし、JECセンター入所サポートの効果についてお伝えします。

「動いた結果、悪化したら」という恐怖の正体
親が動けなくなる最大の理由は、娘を傷つけてしまうかもしれないという恐怖です。
これまで注意した結果、逆ギレされた、家を飛び出した、連絡が途絶えた、などなど…。
そんな経験があるほど、親は慎重になってしまうものです。
しかし、JECセンターが見てきたほとんどのケースで、状況が悪化した直接の原因は「親が動いたこと」ではなく、問題が既に限界まで進行していたことにありました。
何もしない選択も、実は大きなリスクを含んでいるのです。
確かに、親が動くことで症状が一時的に揺れることはあります。
だからといって、何も動かないことで静かに深く悪化していくことを無視はできません。
「悪くなったらどうしよう」ではなく、「このまま何もしなかったら、どこまで行ってしまうのだろう」と考えます。
不安や怖さが消えていなくてもかまいません。
それでも親が立ち上がり“動くこと”は、壊すためではなく戻る道を残すためだからです。

専門家を挟むことで「親のせい」にはなりにくい
娘の問題を家庭内で何とかしようとすると、親子の関係性そのものがこじれていきます。
心をすり減らしながら耐える、いつか治まると祈って見守る、その繰り返しの中で親も心身をすり減らし、娘も追い詰められていきます。
親が背負い続ける限界を超えたとき、支えを失くした家族が崩壊してしまうことも少なくありません。
第三者(専門家)の介入は、責任の放棄でも親のエゴでもなく、娘を守るために必要な手段なのです。
JECセンターでは、親に代わって娘さんを変えましょうなどと大それたことは言いません。
まずは親子が安心できる距離を取り、私たち専門家と一緒に支えていくことで徐々に変化や成長が期待できます。
悪化させるも回復させるも、結局のところ“本人”と“親”次第です。
そのプロセスを確かなものとするために、私たち専門家の知識と経験が活かされます。
専門家が間に入ることで「親が勝手に動いた」という対立構造が生まれにくいこともポイントです。
まずは衝動的な行動を止めるために入所し、親子で冷静に立て直す時間を作ることが、回復のための大きな一歩です。

「動かなかった後悔」を残さないために
JECセンターに相談された親御さんの多くが、「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
この言葉を口にする親御さんたちは一様に「動くことへの不安は消しきれなかったが、何かが変わるなら賭けてみたい」と、希望を持って施設の門を叩かれました。
私たちがコラムの中でこうして情報を発信している意図の中には、親御さんに“後悔してほしくない”という願いがたくさん込められています。
厳しい言い方をすると、娘を守りたいという思いがあるなら、何もしないまま時間だけが過ぎる状況こそ見直す必要があるのではないでしょうか?
JECセンターの入所サポートは、決して困っている家族に無理強いをするものではありません。
ただ、「娘さんには回復の見込みがある」「家族を立て直す方法がある」ということ、それをもっと多くの方に知ってほしいのです。
動かなかった後悔をされるくらいなら、一度思い切ってご相談ください。
JECセンターは、助けを必要としているご家族、親御さんに希望を持ってもらえるようなサポートを提供しています。

JECセンター各種サポート
【総合効果】
8割のご家庭で娘さんの社会復帰や親子関係の回復を実感(当社比)
・親子話し合いサポート…親子の行き違い、わだかまりを解消できる
・再生医療後不安への心理ケアなど…状況に応じたケアが受けられる
まずは無料相談をご活用ください。
Tel:0274-62-8826
受付時間9:00~20:00


