
教育虐待から芽生えた“恨み”の根
教育虐待とは、 「子どもの能力や心の状態を無視して、過度な勉強・習い事・成果を求めたり、精神的・身体的な負担を与えてしまうこと」 を指します。
親が子に期待すること、子が親の期待に応えようとすることは、誰もが持っている当たり前の心理です。
しかし、ロクに褒めたりもせずに「もっともっと」と期待のまなざしを向け続けることは、支配・強制・恐怖・自己否定 につながります。
幼い頃から親の“期待”に応え続けてきた子どもにとって、それはただの応援ではなく重圧そのものであり、不安の原因となっています。
その不安が積もりに積もった結果、その心に怒りや悲しみ、そして親への “恨み” が静かに根を張っていきます。
実際に、過度な勉強の強要や激しい叱責が常態化していた家庭では、後に家庭内暴力(子から親への暴力)へと発展したケースが多数確認されています。

“親への責め”は長く続く
親は子どもの未来を思って厳しく接していたつもりだったかもしれません。
実際、専門家も「能力をはるかに上回る目標を課し続けることが、子どもの自尊心を蝕む」と、危険性を指摘しています。
「もっと良くなってほしい」という期待が、知らず知らずのうちにコントロールと化し、子どもにとって逃れられない重荷となっていた。
そして長年積もりに積もったその深い傷が、親を責める行為へと変異していくのです。
解消されることのない子どもたちの憎しみや恨みは、下手をすれば一生親を責め続ける要因になりかねません。
「なぜ私の気持ちを見てくれなかったのか」
「私の人生は私のものではなかったのか」
という問いがひどく重く、そして切実だからこそ親を責める行為はいつまでも止むことがないのです。

早い回復を願うなら専門家に相談を
親を責めるようになった子どもよく口にする「許せない」という言葉は、単なる非難ではなく、救いを求める叫びでもあります。
親に対して、ただ謝罪を求めているわけではありません。
本音を知ってほしい、自分の人生を尊重してほしい、という願いを抱えています。
それは、自分の価値を認めてほしいという切なる想いなのです。
こうした想いを素直に共有できる場所がなければ、謝罪しただけでは解決になりません。
また、“親を責める”行為は長期化する傾向があり、長い間苦しまされる親御さんが後を絶ちません。
そのため、こうした問題の早期解決を望む家族のために、JECセンターのような専門のサポートが存在します。
サポートとつながることで、親子間の正しく心理を理解し、早い段階での親子関係立て直す機会を得ます。
終わりの見えない説教や責め苦を味わわせられてきた親御さんにこそ、一刻も早くその負の連鎖を断ち切ってほしいと願っています。

再スタートは専門家の力を借りて
家庭内暴力などで親が子どもから責められているようなケースでは、専門家の助力を得ることが最も効果的です。
JECセンターでは、親と子、お互いの思いを丁寧に整理しながら対話のサポートを行っています。
子どもの“SOS”を聞き取り、抱えてきた葛藤を言葉にするプロセスを支える。
そうすることで、親も自分の言動を改めて見つめ直す機会を得られるのです。
意図しない教育虐待という深い心の傷は、簡単には癒えません。
しかし、「私の人生も尊重して」という子どもの声に向き合い、家族として関係を再構築する覚悟を持つことで、再出発の道は必ず開けます。
まずはその苦しみを、相談を通じて私たちに共有してください。
親子が再び笑って過ごせる日々を取り戻すまで、一緒に歩んでいきましょう。

*JECセンターは、20年以上に及ぶパーソナリティ障害の臨床研究と回復の実績を持つ。
元臨床心理士(現:施設顧問)佐藤矢市が考案した“心理休養”に基づいたサポートを提供しています。
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