・「うちの子に限って」——そう思っていた頃には戻れない
「夜中の2時に帰ってきたかと思えば、ブランドバッグを持っていたり、札束の写真をSNSに載せたり…。
問い詰めても『うるさい』『関係ない』って怒鳴られるだけで…」そう話すAさん(仮名)は、18歳の娘のホスト通いと風俗まがいのアルバイトに悩まされていました。
家族との会話はほとんどなく、スマホとホストが娘の世界のすべてに見える日々。
「このままじゃ、娘だけじゃなく私まで壊れてしまう…」そう思っても、何をどうすればいいのかわからない。
そんな苦しい状態に、今多くの親御さんが追い詰められています。
Aさんも、最初は「施設に預けるなんてかわいそう」「まだ自分でなんとかできる」と思っていました。
その根底には、「親としての責任を放棄してはいけない」という思いと、「見放したと思われたくない」「世間の目が気になる」という他人本意な感情が入り混じっていたのです。
一方で、娘さん自身は、親御さんが願うような「更生」や「回復」にはまったく関心がありません。
なぜなら、ホストや風俗の世界では、自分が「必要とされている」と感じられるからです。
親御さんがどれだけ言葉で訴えても、娘さんにとっては“敵の声”にしか聞こえません。
娘さんの行動を変えるために、まず必要なのは、親御さん自身が現状を学び、理解しようとする姿勢です。
JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設では、こうした問題行動に悩む親御さんのために、「親が学べる講座(1泊2日・当日コース)」を開催しています。
この講座では、ホスト依存・風俗行為・家庭内暴力・発達障害など、背景にある心理や家庭環境について、具体的な事例と共に学ぶことができます。
「自分を責める」だけでなく、「できることを知る」機会が、親御さんにとっても再出発の第一歩となるのです。
JECセンターでは、娘さんの入所を通じて、今の環境から一旦距離を置くことを大切にしています。
学校でも家庭でもない第三の場所で、安心できる関係性を築きながら、心理ケアを受けることで、娘さんの視野が広がり、心の回復が進みます。
また、受診拒否や発達障害のあるお子さんへの対応も行っており、一人ひとりの特性に合わせた支援を提供しています。
さらに、親御さんには、適切な距離感と信じて見守る姿勢を学び、それを実践していただくサポートを継続的に行っています。
「今まで何をしてきたんだろう」「もっと早く気づけていたら」——そんな自責の念は、多くの親御さんが感じています。
でも、過去を悔やむことではなく、これから何を選ぶかが大切です。
もし、娘さんの行動に限界を感じているなら、どうか一人で抱え込まず、JECセンターにご相談ください。
卒業後も困ったことがあれば、いつでもご連絡いただけます。
本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、行動を起こすことで状況は大きく変化するきっかけになるはずです。
あなたと娘さんにとって、ここが“壊れる”のではなく、“変わる”ための出発点になるよう、私たちが寄り添います。