今年も残すところあとわずかとなりました。

 

2022年度もいよいよ年の瀬。皆さまもお忙しい日々をお過ごしかと存じます。

 

本年度もパーソナリティ障害宿泊心理センターは、保護者並びに関係者各位の皆さまから格別のご理解とご協力を賜りましたことに心より感謝の気持ちを申し上げます。

 

この一年を振り返ってみると、実に波乱の年であったように思われます。

 

未だ勢いの衰えない感染症に気を抜くことができない毎日の中で、気が滅入るようなニュースを度々耳にしました。

 

阿部元首相の銃撃、ロシアのウクライナ軍事侵略、旧統一教会の底知れない様相など。

 

しかし一方で日本を代表するスポーツ選手たちは、私たちの心にたくさんの感動と希望を与えてくれました。

 

北京五輪、パラリンピック、WBCの大谷選手、NBAの渡辺選手、八村選手、サッカーワールドカップなど。

 

そんな世情に揉まれながら、私たちは2022年という年をいよいよ乗り越えようとしています。

 

本年度、当センターは折に触れて新たなサポート手段となる「親子話し合いの場」を開設し、たくさんのご家族にご利用いただきました。

 

「親子話し合いの場」を新設するに至った経緯としましては、経済的な理由や家庭の事情などから、長期にわたる入所サポートを受けることが困難なケースにも対応したいという願いが発端でした。

 

「親子だけでは口げんかに終わってしまい、まともな話し合いができない」

 

「子供の問題行動をやめさせるため、なんとか説得したい」

 

苦しく、つらい状況であるはずなのに、問い合わせだけで終わってしまいサポートにつながれないご家族を一人でも多くカバーし、その期待に応えたい。

 

ならば短期的にでもサポートを受けていただけるようなものを新たに開設してみようと思い立ち、「仲介役(相談員)を交えた親子の話し合いが行えるサービス」を開始したところ、ご好評いただくことができました。

 

「親子話し合いの場」は、日帰りから、最長で2泊3日という短期間で終了するため、入所に比べ金額的な負担も少なくなっております。

 

もちろん、話し合いの結果、子供の説得に成功した場合はそのまま入所へと移行することも可能です。

 

年ごとに移り変わるご家族のニーズ(求めているもの、要望)に柔軟にお応えしていくため、当センターはこれからも常に新たなサポートを模索し続けます。

 

微力ながらお力添えができるようスタッフ一同精進して参りますので、皆さんもどうぞ良い新年をお迎えください。

 

㈱JEC 

代表 佐藤矢市