・「これだけ稼げば、もう誰にも文句言われない」娘が放った言葉
「私、月に50万稼いでるよ。もうお母さんに何も言われる筋合いはないでしょ?」
そう言って胸を張る20歳の娘さんに、言葉を失ったというある母親。
風俗で働きながら、ホストに貢ぎ、昼夜逆転の生活。
どんなに心配しても、返ってくるのは「お金がすべて」「応援されないのは愛されてない証拠」など、突き放すような言葉ばかりでした。
それでも母親は「どこかに、もう一度娘を取り戻せる場所があるのでは」と、わずかな希望を胸にJECセンターへご相談くださったのです。
JECセンターは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設に入所したばかりの頃、娘さんは「風俗で働くのは自分の意思」「ホストは私を必要としてくれている」と繰り返していました。
しかし、心理宿泊休養が進む中で、少しずつ娘さん自身の中にある“本当の気持ち”が明らかになっていきました。
「母親に認めてもらいたかった」
「誰かに“よく頑張ったね”って言ってほしかった」
娘さんが風俗で働くことを選んだ背景には、実は“母親からの愛情を確かめたい”という切実な想いがあったのです。
JECのスタッフとの対話を通して、自分でも気づいていなかったその感情に向き合えたとき、彼女は母親に手紙を書きました。
その手紙を読んだ母親は、初めて「ごめんね。あなたをちゃんと見てあげていなかった」と涙ながらに返事をしました。
このやりとりが、親子関係に新しい一歩をもたらしたのです。
JECセンターの心理宿泊休養では、問題行動だけに着目するのではなく、「なぜ娘さんがその道を選んだのか」「本当は何を求めていたのか」といった“背景”を一緒に見つめていきます。
その過程で、娘さん自身が自分の言動の意味や目的に気づき、家族との対話が再び始まるのです。
卒業後、家に戻った娘さんは以前よりも会話が増え、母親と一緒に料理をする時間を楽しむようになりました。
「もう誰かに褒められるためじゃなく、自分の人生を歩きたい」と話す娘さんの表情には、確かな変化が感じられます。
親御さんが「もう無理だ」と感じる時こそ、環境を変えるチャンスです。
JECセンターでは、受診やカウンセリングを拒む方、発達障害を持つ方への支援も行っています。
入所中はもちろん、卒業後も親御さんが接し方や距離感を学び、信じて見守る姿勢を実践できるよう、継続してサポートを行っています。
「どこに相談しても解決しなかった」――そんなご家庭こそ、JECセンターに一度ご連絡ください。
本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、相談、見学、面談という行動を起こすことで状況は大きく変化するきっかけになるはずです。
風俗で稼ぐことだけが“認められる手段”だと信じ込んでいた娘さんも、親御さんの諦めない一歩から、変わることができました。
あなたのご家庭にも、きっとその一歩があります。