・「またカードが止まってる…」現実を直視した母の涙
「ごめんね、でもどうしても会いたかったの」
娘さんが涙ながらに言ったその言葉は、優しさではなく、ホストへの執着の表れでした。
母・K子さんのクレジットカードは、すでに限度額を超え、何度も督促状が届いていました。
昼夜逆転の生活、未払いの借金、学業放棄、そして何より心の距離がどんどん遠ざかっていくことに、K子さんは強い不安と恐怖を感じていました。
「このままじゃ、この子の未来はどうなるの?」
部屋に引きこもり、親の顔など見向きもせずにスマホとホストに依存する娘の姿に、K子さんの心は限界を迎えつつありました。
金銭的な負担、消費者金融からの督促状、使い込まれた家族の貯金、娘の代わりに支払ったカードローン。
親として何が正しいのか分からなくなる毎日でした。
ホスト通いなどの依存行動は、ただの遊びではありません。
心理学的には、自己肯定感の低下や、愛情飢餓、孤独感などが背景にあるケースが多いとされています。
「親に理解されない」「誰にも認めてもらえない」といった思いが、擬似的な愛情を提供するホストへと娘を向かわせてしまうのです。
親御さんが「やめなさい」と言えば言うほど、子どもは逆に反発し、問題行動はエスカレートしていきます。
ここで必要なのは、“行動を止めさせる”ことではなく、“その行動がなぜ起こるのか”を理解する視点です。
そこで頼れるのが、JECセンターです。
JECは心理ケアに特化した全国でも数少ない民間の入所施設であり、当施設は、問題を抱えた娘さんたちに専門的な支援を提供し、家庭や社会との再接続を促していきます。
多くの親御さんが、「もうどうしていいかわからない」と限界を迎えたその先で、JECにたどり着き、希望を見出しています。
JECセンターへの入所を検討する中で、多くの親御さんが感じるのが「子どもを預けるのは親失格なのではないか」という罪悪感です。
しかし、それは誤解です。
JECでは、「親としての限界を認めること」は、むしろ子どもの回復に向けた第一歩だと考えています。
親子ともに苦しみ続けるよりも、信頼できる専門機関に託し、必要な学びとケアを受けることこそが、真の愛情であり責任です。
入所後は、ただ問題行動を止めるだけでなく、なぜ娘がそこまでホストに依存してしまったのか、その背景や心理を深く掘り下げていきます。
これは、JECセンターでの心理宿泊休養の大きな柱のひとつです。
また、親御さんも並行して接し方や距離感を学び、子どもが戻ってきたときの“再発防止”に備える学ぶことも可能です。
今の生活環境を離れ、新しい視点と安心を得ることが、子どもの心の再生には不可欠です。
そして、その再生の歩みを確かなものにするためにも、まずは親が「託すこと=無責任ではない」と自信を持ち、私たちJECに相談してください。
本人が来られない、もしくは来たがらない場合でも上記に記載している電話番号やメールアドレスにお問合せいただき、親御さんが決断し、相談、見学、面談という行動を起こすことで状況は大きく変化するきっかけになるはずです。
親子の関係が崩れる前に——その「決断のとき」は、今かもしれません。
その決断によりJECセンターは親御さんでは入り込めなかった、できなかったところを家族の一員として全力でサポートします。