【当施設利用者に関するブログ記事】
宿泊学習が通所よりも充実するのは、宿泊の方が我々支援者にとってお子様と向き合える時間をより多く使えるからです。
つまり、支援者のペースではなく、お子様のペースで研修を進めることできるからです。
通所型の縛り
当初、私どもはデイケア型(通所支援)のみを行っておりました(2000年以前)。
しかし、来談者の中には、
「話をもっと聞いてもらいたい」
「苦しみ(気持ちを)をちゃんとわかって欲しい」
との願いを強く抱える方がいて、通所の対応時間における限界を感じておりました。
特に、決められた時間でしか対応できない現場では
「直ぐに対応してもらえない」
「時間が足らない」
「話す気になっても終了時間が来てしまう」
などの不便さが生じていました。
支援が浅い時期には、支援に対する不信感や受療動機の低下(通い続けられない)につながる実態がありました。
そこで、支援体制を大胆に「宿泊学習」へと変えたところ、時間が劇的に増えることを実感できました。
また、それによって宿泊者1人ひとりとじっくり向き合えることも知りました。
さらに、「いつでも聞いてもらえる」の環境が、宿泊者にとっても本人ペースで「自分を語ること」につながることも徐々に分かってきました。
その結果、お子様達は自分のペースで心の問題を振り返り、またそこで気づいた問題にムリなく取り組むことができると実感しました。
もし、これまで通所を経験したが「物足りない、続かない」といった問題を抱えるお子様には、ぜひ宿泊学習を検討して頂ければと思います。